【世界卓球】日本女子 パリ五輪切符へ3―0圧倒開幕!早田、「緊張」張本美、平野が1ゲームも落とさず

[ 2024年2月16日 21:36 ]

卓球・世界選手権団体戦第1日 ( 2024年2月16日    韓国・釜山 )

女子1次リーグ ルクセンブルク戦の第1試合で勝利した早田ひな(左端)を迎える(右から)伊藤美誠、木原美悠、渡辺武弘監督=釜山(共同)
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 女子1次リーグ初戦に臨んだ世界ランキング2位の日本は、世界ランキング19位のルクセンブルクと対戦。個人戦も含めて初出場となった世界ランキング16位で15歳の張本美和(木下グループ)が第2試合で同46位で60歳のシャリャン・ニと戦い、12―10、11―3、11―8とストレートで世界卓球初白星を飾るなど、早田、平野を含め3連勝でパリ五輪切符獲得へ最高のスタートを切った。

 早田ひな(23=日本生命)がエースの役目を果たした。「勢いをつけるのは一番得意なところでもある」と自信があった第1試合で、世界ランキング121位の格下にストレートで快勝。小さくガッツポーズし、第2試合を戦う15歳の張本美に危なげなくバトンを渡した。

 第2試合、張本美は世界ランキングでは上回りながらも、世界卓球25度目の出場という百戦錬磨の超ベテランと対戦した。左ペン裏粒の前陣攻守型で、粒高ラバーでの攻撃とブロックのコース取りの厳しさに定評がある60歳、中国出身の“レジェンド”シャリャン。クセの強い球に最初は戸惑いつつも、攻めの姿勢を見せ続けた張本は、接戦となった第1ゲームを12―10で奪った。ベンチで見守る早田や伊藤美誠からアドバイスをもらい臨んだ第2ゲームは序盤からポイントを先行。強烈なフォアと角度のついたバックハンドで圧倒し11―3で連取した。第3ゲームも主導権を握り続け、相手の緩急にも対応しストレートで60歳を退けた。

 いい流れを受けた第3試合に登場したのは平野美宇(23=木下グループ)は、第1ゲームから全開。11―2で圧倒すると、第2ゲームも11―6で連取。危なげなく第3ゲームも11―4で制し、グループリーグ初戦を3連勝で飾った。17日はイラン、18日は南アフリカ、19日のグループ最終戦はブラジルと対戦する。

 初戦をいい形で終えた張本は、試合後「ホッとした気持ちが大きいです。平野選手の応援の時も緊張から解けなかった」と素直な心境を吐露。大好きな“おにぎりパワー”でデビュー戦を勝利し「凄く良かった」と笑顔がはじけた。

 日本は今大会、ベスト8進出でパリ五輪の団体の出場権を獲得し、五輪シングルス2枠を得る。大会は男女各40チームが出場し、8組に分かれて1次リーグを戦う。シングルス5試合で3勝したチームが勝つ方式で争われ、1次リーグを勝ち抜いた24チームが21日からの決勝トーナメントに進む。

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