15歳・張本美和 世界卓球デビュー戦で45歳差対決制した! “クセ強戦型”60歳を圧倒ストレート撃破

[ 2024年2月16日 21:10 ]

卓球・世界選手権団体戦第1日 ( 2024年2月16日    韓国・釜山 )

ルクセンブルクのシャリャン・ニ(右)と張本美和
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 女子1次リーグ初戦に臨んだ世界ランキング2位の日本は、世界ランキング19位のルクセンブルクと対戦した。個人戦も含めて初出場となった世界ランキング16位で15歳の張本美和(木下グループ)は、第2試合で同46位で60歳のシャリャン・ニと戦い、12―10、11―3、11―8とストレートで勝利。世界卓球初白星を飾った。

 早田ひな(23=日本生命)が第1試合を貫禄のストレートで制し、張本美は第2試合に登場。世界ランキングでは上回りながらも、世界卓球25度目の出場という百戦錬磨の超ベテランと対戦した。

 世界卓球デビュー戦の相手は、左ペン裏粒の前陣攻守型で、粒高ラバーでの攻撃とブロックのコース取りの厳しさに定評がある60歳、中国出身の“レジェンド”シャリャン。クセの強い球に最初は戸惑いつつも、攻めの姿勢を見せ続けた張本は、接戦となった第1ゲームを12―10で奪った。ベンチで見守る早田や伊藤美誠からアドバイスをもらい臨んだ第2ゲームは序盤からポイントを先行。強烈なフォアと角度のついたバックハンドで圧倒し11―3で連取した。第3ゲームも主導権を握り続け、相手の緩急にも対応しストレートで60歳を退けた。

 昨年からの急成長もあって、伊藤美誠(スターツ)との争いを制してパリ五輪の団体戦に臨む3枠目に選出された張本。早田、平野美宇(木下グループ)と臨む大舞台。その前哨戦といえるのが、今回の世界選手権だった。

 個人戦だった昨年の世界選手権にはサポートメンバーとして帯同。初体験の世界に喜びを感じつつも「自分がコートに立ちたい気持ちが何より強かった」といい「五輪に向けて、世界卓球も初めてなので同じような気持ちで(コートに)立てたら」と話してきた。懸ける思いは強かった。

 今大会、日本はベスト8に勝ち進めばパリ五輪の団体の出場権を獲得し、五輪シングルス2枠を得られる。悲願の金メダルを目標に掲げる一方、まずは8強に勝ち上がることが最低限のミッションとなっている。
 

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