【全豪OP】大坂なおみ 4大大会復帰戦初戦敗退も穏やか「できる限りやれた」

[ 2024年1月16日 04:40 ]

テニス全豪オープン第2日 ( 2024年1月15日    メルボルン・パーク )

全豪オープン1回戦、金色のジャケットを着てコートに登場した大坂なおみ(AP)
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 シングルス1回戦が行われ、女子元世界ランキング1位で産休明けの大坂なおみ(26=フリー)が、世界20位で第16シードのカロリーヌ・ガルシア(30=フランス)に4―6、6―7で敗れた。今月初旬のブリスベン国際で約1年3カ月ぶりにツアー大会に出場し、復帰2大会目。22年全米以来の4大大会は初戦敗退に終わったが、ママになり精神的に成長した姿を見せた。男子はダニエル太郎(30=エイブル)、綿貫陽介(25=SBCメディカルグループ)が敗れた。

 ド派手な金のジャージーを着た元女王が姿を現すと、センターコートが揺れた。試合直前のアップ中に「お帰りなさい」とアナウンスされると、スタンドは大歓声。試合開始は午後9時40分頃にもかかわらず、収容約1万5000人の会場の9割近くを観衆が埋めた。19、21年大会で優勝を決めた思い出のスタジアム。大坂は「(メイン会場の)ロッドレーバーで試合ができて本当に楽しかった。できる限りのプレーはやれたと思う」と振り返った。

 大崩れしなかった。ツアー通算11勝を誇るガルシアは22年全米4強の実力派。大坂がブレークを許したのは1度だけで、サービスゲームの安定感は光った。ブレークポイントは一度も握れずリターンに課題は残したが、出産前に見られたラケットを叩きつけるなどの負の感情を表に出すシーンはなかった。凡ミスは相手より1回多い25回。ウイナーは相手の34回を下回る20回と良くも悪くも強打で押しまくる以前の姿からは変化していた。

 昨年7月に第1子となる長女シャイちゃんを出産。12月下旬にオーストラリア入り後は離れ離れの生活を送るが、試合前の娘の動画を受け取り「かわいくて、モチベーションになった」と気合を入れた。

 68年のオープン化以降、ママとして4大大会シングルスを制した選手はマーガレット・コート(オーストラリア)ら3人しかいない。大坂は「一生懸命練習して、もっとたくさん試合をして、夢をかなえたい」と視線を上げた。史上4人目の偉業へ向けた戦いはここからが本番だ。

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