宇野昌磨が貫禄首位発進「僕の立場を全うしたい」背中で見せる世界王者

[ 2023年12月21日 21:01 ]

フィギュアスケート全日本選手権第1日 男子SP ( 2023年12月21日    長野市ビッグハット )

<フィギュア全日本選手権第1日>男子SP、演技をする宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
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 男子SPが行われ、2年連続6度目の優勝を目指す宇野昌磨(26=トヨタ自動車)が104・69点で首位発進した。冒頭の大技4回転フリップ、4回転―2回転の連続トーループ、トリプルアクセルを全て決め、スピン、ステップも最高のレベル4でそろえた。

 今季は表現面に注力する中で、GPファイナル後はジャンプ練習の練習の比重を少し高めた。「楽しい練習ではなった。自分が目指したいものからかけ離れてしまう」と語りつつも「競技者として戦いたいと思った以上、ジャンプは必要」と割り切った。「凄い良くやった。あまり良い状態でなくても、今やるべきこと、やれることをどのようにやるかを模索した」と得点につなげた。

 世界王者としての自覚を持って全日本の舞台に立った。「年下の子たちばっかりで、年上として参考になるような選手ではないですけど、皆さんの少しでも力になれたらいいなと思う」とし「これからスケート界を引っ張るのは、僕もまだ引っ張りますけど、皆さんだと思うので、今、僕の立場を全うしたいと思います」と語った。

 「皆さんの目標となれるように優勝を目指したい。ふがいない結果にならなうように頑張ります」と若手の壁になるが、君臨するわけではなく若手と並走していく。「五輪も全ての試合を経験しましたけど、一番緊張するのが全日本。今回も特別な緊張感で皆さん演技している。僕は何回目か忘れましたけど、少しでもアドバイスしたい」と話した。

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