尾関彩美悠 1年ぶり勝利へ首位浮上 「アプローチ、パターで拾えたのが凄く大きかった」

[ 2023年10月22日 04:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUPマスターズGCレディース第3日 ( 2023年10月21日    兵庫県 マスターズGC=6495ヤード、パー72 )

14番、ラインを読む尾関(撮影・中辻 颯太)
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 尾関彩美悠(あみゆ、20=JFEスチール)はグリーン周りで粘りを見せ、首位に浮上した。前半はイーブンで折り返すと後半に入ってスイッチが入った。10、11番ではいずれも3メートルを沈め、連続バーディー。15番でも3メートルを沈め、スコアを伸ばす。最終18番では2打目をグリーン右に大きく外すピンチも残り30ヤードをロブショットで1メートルに寄せてパーセーブした。

 ラウンド後は「ショットの調子が本当に良くなくて、アプローチ、パターで拾えたのが凄く大きかった」とうなずいた。気温の低下とともに体の動きが鈍くなると大きめのクラブを持ち、軽く振るなど工夫も見せた。初優勝した昨年9月以来となる1年ぶりの勝利に向けて、また一つ前進。「自分のペースで頑張りたい」と話していた。

 ≪福田4位後退≫1打差の2位で出た福田は4バーディー、4ボギーと出入りの激しい内容だった。4位に後退し「風を考えすぎてからティーショットが曲がってラフからのショットが多くなった」と悔しがったが、手応えはある。課題だったパットの距離感が良くなり今大会の高速グリーンにも対応できている。5年ぶりのツアー3勝目を狙える位置で最終日を迎える。「明日も気持ちをコントロールしてやりたい」と冷静に話した。

 ≪桜井伸ばせず≫桜井は72と伸ばせなかったが、通算6アンダーの9位と好位置をキープした。前半は8、9番で連続ボギーを叩くなど苦戦したが、後半は感情を無にしてプレーに集中。終盤にはバーディーを重ね、イーブンパーまでカムバックした。「泣きそうだったけど耐えた」と話す。初日から食あたりによる体調不良の中でプレーを続けていたが、現在は体調も回復。「体力が戻ってない感じはあるけど元気です」と前を向いた。

 ≪青木3日連続ショットインイーグル≫○…青木が3日連続でショットインイーグルを奪った。9番パー4で残り170ヤードからの第2打を9Wで放り込んだ。初日は8番、第2日は1番と2日連続パー5でショットをカップに沈めており「15番(パー5)で入ったらいいなと思っていたら、まさかの9番で入ってくれた。3日連続イーグルは初めて」と目を丸くした。ただ通算5アンダーで3イーグルで稼いだ分を吐き出しているため「明日こそは60台で回りたい」と切り替えた。

 ▼9位・森田 遥 この3日間安定したプレーができている。スコアを伸ばしつつ、メリハリをつけて決められるところは決めたい。(70で回り14位から浮上、今季2勝目を目指す)

 ▼9位・大出 瑞月 後がないので、なんとか。焦らずって感じですけど、QTはもう覚悟しているので、その前に悪くないようにっていう感じです。(70で回り14位から浮上、ツアー初優勝を目指す)

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