杭州アジア大会 日本選手団が選手村に漫画喫茶を開設へ 尾県団長「心のケアは非常に大切」

[ 2023年9月15日 18:46 ]

<第19回アジア大会・結団式>尾縣貢団長(左)から団旗を授与される旗手の江村美咲(撮影・尾崎 有希)
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 23日開幕の杭州アジア大会に出場する日本選手団の結団式が15日、都内で行われた。尾県貢団長(64)は選手のメンタルヘルスケアを重視することを強調。「選手の心のケアは非常に大切。今はSNSでの外部からの攻撃もある。休む暇もなく攻撃される可能性があるので、しっかり対策をしたい」と語った。

 選手の心のケアを管理する役割として、ウェルフェアオフィサーを設置。谷本歩実副団長(42)や本部役員の石川佳純さん(30)ら若手スタッフも選手の悩みを聞く相談役的な役割を担い、SNSで攻撃を受けた際には一人で抱え込まずに報告してもらうことなどを徹底する。

 さらに大会中に選手がくつろげるスペースとして選手村内に漫画喫茶、ラウンジを開設。選手、スタッフから意見を吸い上げて読みたい本やお勧めの本を置く方針で、人気バスケ漫画「スラムダンク」や浅田次郎の小説などが候補に挙がっている。今大会は選手の負担を軽減するために主将を置かず、目標メダル数も設定しない。

 スローガンは「限界を超え勝利の先へ」。尾県団長は「パリ五輪につながる成功だけでなく、スポーツが社会解決の手段にもなるという価値を高めたい。メダルの数も大切だが、勝利の先を見据えていく。メダルよりも一人一人が最高のパフォーマンスを示して、スポーツの感動を国民の皆さまに伝えたい」と抱負を述べた。

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