一発退場判定「バンカー」システムに賛否 試合を止めない利点はあるが判定の一貫性に疑問も

[ 2023年9月15日 04:29 ]

アルゼンチン戦でのタックルにレッドカードが出たイングランドのカリー(中央)(AP)
Photo By AP

 W杯フランス大会で、イエローカードを受けた選手が10分間の一時退場中に担当審判員が映像検証し、レッドカードの一発退場に該当するかどうかを判定する「バンカー」システムが導入された。試合を中断せずに時間をかけて正確な判断を下せる利点はあるが、判定の一貫性を巡っては賛否が分かれている。

 主審がイエローカードを手にして両腕を交差させるポーズが目印。ビデオ判定するTMOとは別の、バンカー専任担当者が8分以内に結論を出す。

 イングランドは9日のアルゼンチン戦でフランカーのカリーがバンカーにより一時退場からレッドカードとなった。10日にはチリのフランカー、シグレン主将が日本のWTB松島に対する危険なプレーで一時退場となり、最終判断はバンカーに委ねられたものの、レッドカードは出なかった。

 近年、首や頭部への反則に対する判定が厳格化している。厳しすぎるという声がある一方、南アフリカ―スコットランドでは危険なタックルが見過ごされて批判を集めた。バンカーを含め、判定が物議を醸す場面は今後もありそうだ。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年9月15日のニュース