小祝さくら単独首位浮上 念願の地元Vへ前進 道産子3人上位独占 4日連続同組

[ 2023年7月9日 05:30 ]

女子ゴルフ ミネベアミツミ・北海道新聞カップ第3日 ( 2023年7月8日    北海道・真駒内CC空沼C=6611ヤード、パー72 )

小祝さくら
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 女子ゴルフツアーのミネベアミツミ・北海道新聞カップは第3日が8日、北海道・真駒内CC空沼Cで行われ、2位から出たツアー通算8勝の小祝さくら(25=ニトリ)が5バーディー、1ボギーの68をマークし、11アンダーで単独首位に浮上した。首位からスタートした菊地絵理香(34=ミネベアミツミ)は73で3位に後退し、レギュラーツアー本格参戦1年目の宮沢美咲(20=HESTA大倉)は70で2位をキープ。第2ラウンドに続いて北海道出身の3人が上位を独占し、4日連続で3人が同組で回る極めてまれなケースとなった。

 小祝が念願の地元Vへ大きく前進した。10番で20メートルの長いバーディーパットを沈めて勢いに乗ると、そこから怒濤(どとう)の3連続バーディー。17番でも、15メートルのバーディーパットをねじ込んだ。2位に2打差をつけて単独首位に浮上。「2メートルとかは入らないのにそれ(ロングパット)は入るんだな。分からないものだな」と“天然キャラ”の小祝ワールド全開で振り返った。

 北広島市出身でツアー8勝の実力者だが、生まれ故郷での優勝はない。20年のニトリ・レディースでは、最終日最終組でプレーし一歩届かず2位。「凄い記憶に残っている。悔しい結果で終わってしまって、いつか優勝したいという気持ちが凄い強まった」とリベンジに燃える。

 連日、苫小牧市出身の菊地、千歳市出身の宮沢とともに北海道出身者で優勝争いを盛り上げている。3人は予選から4日間連続同組でラウンド。これは極めてまれなケースで、日本女子プロゴルフ協会の関係者は「おそらく史上初では」と目を丸くした。この日も、注目組にギャラリーたちが集結。小祝は「3人で毎日プレーできていることがうれしい」と目を細めた。

 前夜はスープカレーの名店「Suage+(すあげプラス)」へ行き、英気を養った。1時間並んで食べたメニューは、1番人気の知床鶏と野菜カレー。「せせりをトッピングしたんですけど、めっちゃおいしかったです」と笑顔で話した。北海道愛にあふれる25歳が目指すのは今季初優勝&初の地元V。「北海道での優勝はずっと目標だった。自分のベストを尽くして、とにかくやるだけ」と自らに言い聞かせた。

 ▽組み合わせ 4日間大会の場合、予選ラウンド2日間の組み合わせは主催者側の意向で決定される。ホステスプロ、前週優勝者、前年度優勝者、メルセデスランク上位選手などで注目組をつくりながら全体のバランスを考えてペアリングを作成する。今大会は北海道開催のため、地元出身の菊地、小祝、宮沢が同組になったと見られる。決勝ラウンドからは成績順で組み合わせを決定。トップは最終組に入り、そこからスコアが良い順番で構成される。同スコアの選手がいる場合は、スコアカードを提出した順となる。

 ▼4位都玲華 調子もそうですし、クラブのジャッジと縦距離が合わなかったので、基本的にチャンスが少なくなってしまい、耐えるゴルフになってしまった。(2バーディー、2ボギーの72とスコアは伸ばせなかったが、アマでトップは守る)

 ▼9位穴井詩 最後上がり2ホールは危なかったかなとは思いますけど、あとはおおむね良かった。(1イーグル、3バーディーの67で31位から浮上)

 ▼9位青木瀬令奈 9年タッグを組んでいて、初めてショットの攻め方とか、そういうのを(キャディーを務める)コーチが決めるというのをやってみた。その方が役割分担というか、決めきりながら打てたというのはある。(6バーディー、ボギーなしの66で浮上)

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