ナゲッツが快勝 3年ぶりの準決勝突破まであと1勝 ヨキッチはプレーオフ10回目のトリプルダブル

[ 2023年5月10日 13:40 ]

サンズのデュラントをかわしてシュートに持ち込むナゲッツのヨキッチ(AP)
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 西の第1シードとなっているナゲッツは9日、地元デンバー(コロラド州)で行われた西地区準決勝シリーズの第5戦で第4シードのサンズを118―102(前半52―49)で下して3勝2敗。敵地フェニックス(アリゾナ州)での第3戦と第4戦は落としたが、プレーオフ進出チームが12から16に拡大された1984年以降では、3年ぶり3回目となる地区決勝進出まであと1勝に迫った。

 第4戦で自己最多の53得点を記録していたセンターのニコラ・ヨキッチ(28)は29得点、13リバウンド、12アシストで今ポストシーズン4回目のトリプルダブルを達成。通算では10回目で、これはセンターとしてはウィルト・チェンバレン(元ウォリアーズほか)の9回を上回るプレーオフ歴代の単独最多となった。

 ナゲッツは第1Q途中で15点をリードしながら、第2Q終盤で1点を追う展開になってしまったが、第3Qを39―25として突き放し、第4Qには最大24点差。マイケル・ポーターJR(24)とジャマール・マーリー(26)がともに19得点をマークすれば、ベンチから出たブルース・ブラウン(26)も25得点を稼いでおり、3年前の地区準決勝で4戦全敗で敗れているサンズを振り切った。

 ナゲッツは1976年に対抗組織ABAからNBAに加入。現存するチームの中で「ファイナル」を経験していない6チームのうちの1つだが(残りはペリカンズ、ホーネッツ、グリズリーズ、クリッパーズ、ティンバーウルブス)、今季は悲願の初出場にじりじりと近づいている。

 サンズではデビン・ブッカー(26)が41分で28得点、ケビン・デュラント(34)が42分で26得点。ホームで連勝した第3戦と第4戦の2人の合計得点は86と72だったが、この日は54にとどまった。1点だけのリードを奪った時間はわずか14秒間。このシリーズのロードゲームは3戦全敗となった。

 <ナゲッツの今プレーオフ>
 ▼西地区1回戦(対ティンバーウルブス)
(1)○*109―80
(2)○*122―113
(3)○120―111
(4)●108―114(延長)
(5)○*112―109
 ▼西地区準決勝(対サンズ)
(1)○*125―107
(2)○*97―87
(3)●114―121
(4)●124―129
(5)○*118―102
 *はホームゲーム

 <84年以降のナゲッツの西地区準決勝>
 ▼1985年=○4勝1敗(対ジャズ)
 ▼1986年=●2勝4敗(対ロケッツ)
 ▼1988年=●2勝4敗(対マーベリクス)
 ▼1994年=●3勝4敗(対ジャズ)
 ▼2009年=○4勝1敗(対マーベリクス)
 ▼2019年=●3勝4敗(対トレイルブレイザーズ)
 ▼2020年=○4勝3敗(対クリッパーズ)
 ▼2021年=●0勝4敗(対サンズ)
 ▼2023年=?3勝2敗(対サンズ)
 *はホームゲーム
 

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