NFLのドラフトが終了 ジョージア大を2年連続全米王者に導いたQBベネットはラムズが指名

[ 2023年4月30日 09:46 ]

ラムズに4巡目で指名されたジョージア大のステッソン・ベネット(AP)
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 ミズーリ州カンザスシティーで行われていたNFLのドラフトは3日目を迎えた29日に4~7巡目の指名を行って終了。ジョージア大を2年連続の全米王者に導いたQBステッソン・ベネット(25)は4巡目(全体128番目)に22年のスーパーボウルを制したラムズから指名された。

 ジョージア州アトランタ出身のベネットは高校時代に身長が176センチしかなく、2017年にジョージア大に自主入学組の1人して入学したが、2018年にのちにNFLベアーズに1巡目(全体11番目)で指名されるQBジャスティン・フィールズ(24=その後オハイオ州立大に転校)が入学したために、ミシッシッピ州のジョーンズカレッジに転校してプレーを続けた。そこで実績を残したベネットは2019年にジョージア大に復学。21年から先発QBに固定されると真価を発揮し、2シーズンで計26勝1敗という好成績を残して全米王座決定戦で連覇を達成していた。

 しかしサイズは5フィート11&3/8インチ(181センチ)とQBとしては小柄で、2度の転校があったために今年の10月には26歳になるという年齢、さらに総力の目安となる40ヤードでも4秒67といたって平凡なタイムしか持っていないために、今ドラフトで指名されたQBとしては13人中の7人目だった。

 ベネットを指名したラムズのエースQBはスーパーボウルの優勝にも貢献したマシュー・スタッフォード(35)だが、同選手もジョージア大の出身。ただしベネットとは対照的に、2009年のドラフトではライオンズに全体トップで指名されていた。

 ラムズは7巡目までにベネットを含めて計14選手を指名したが、全チームの最後となる259番目にコールしたのはトリド大(オハイオ州)のDE、デスジュアン・ジョンソン(188センチ、124キロ)。NFLのドラフトでは最後に指名される選手をミスター・イレラバント(MR・Irrelevant=的外れ、見当違いの意味)と呼んでいるが、昨年の最後の指名選手となったアイオワ州立大のQBブロック・パーディー(23)は49ersで5試合に先発して同チームの快進撃に貢献しただけに、ジョンソンの動向にも注目が集まることになりそうだ。

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