谷田&松村組 初世界一届かず 米国に2-8 谷田「完敗だった」松村「次につながる」

[ 2023年4月30日 04:46 ]

カーリング混合ダブルス世界選手権最終日 ( 2023年4月29日    韓国・江陵 )

銀メダルを獲得した谷田、松村、小笠原コーチ(左から)(C)WCF/STEPHEN FISHER
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 松村千秋(30=中部電力)、谷田康真(28)で組んだ日本は決勝で米国に2―8で敗れ、銀メダルだった。同種目での日本のメダル獲得は初めて。日本は第1エンドから2連続スチールを許すなど前半を1―5で折り返した。大量得点を見込める「パワープレー」を選択した第5エンドも1失点し、第7エンド終了後に負けを認めた。3位決定戦はノルウェーがカナダに6―2で勝利した。

 日本カーリング界初の世界一には届かなかった。3度スチールを許すなど、正確なショットを連発する米国に主導権を握られた。谷田は「相手が良いパフォーマンスをしていた。完敗だった」と淡々と振り返った。

 9位だった昨年の世界選手権後、谷田はコンサドーレ札幌を退団し混合ダブルスに専念。松村も中部電力でリザーブに回り谷田とのペア強化に注力した。

 2度目の挑戦となる今大会は1次リーグを8勝1敗で1位通過し準決勝でノルウェーを下し初のメダルを獲得した。谷田は「世界で勝つために1年間混合ダブルスを研究してきた。一つの結果を出せた」と胸を張った。

 同種目では日本が出場していない五輪へも期待を抱かせる。松村は「決勝の舞台で試合することができてうれしかったし、悔しい気持ちが次につながる」と前を向いた。

 ◇松村 千秋(まつむら・ちあき)1992年(平4)10月25日生まれ、長野県軽井沢町出身の30歳。カーリング歴20年。1メートル62。中部電力所属。利き手は右。

 ◇谷田 康真(たにだ・やすまさ)1994年(平6)5月16日生まれ、北海道名寄市出身の28歳。カーリング歴18年。北海道クボタ所属。1メートル77。利き手は右。

 ▽混合ダブルス 男女各1人のペア同士で対戦する。10エンドで争う4人制と違い8エンドで実施。ストーン(石)を置いた状態で始め、1エンド各8投ではなく5投で争う。1人が1投目と5投目を、もう1人が2~4投目を担当する。大量点が見込める初期配置で始める「パワープレー」を1試合に1エンドだけ選択できる。五輪では18年平昌大会から採用された。

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2023年4月30日のニュース