東で波乱 第1シードのバックスが第8シードのヒートに敗れる アデトクンボは腰を強打

[ 2023年4月17日 09:46 ]

第1Qに腰を痛めたバックスのG・アデトクンボ(AP)
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 今季のNBAでリーグ最高勝率を挙げていた東の第1シード、バックス(58勝24敗)が16日、地元ミルウォーキー(ウィスコンシン州)で行われたプレーオフ1回戦の初戦で、プレーイン・トーナメントで2勝して勝ち上がった第8シードのヒートに117―130(前半55―68)で敗れた。

 今季のMVP最終候補3人の中に入っているヤニス・アデトクンボ(28)は第1Qの7分すぎ、正面からドライブした際にヒートのケビン・ラブ(34)と接触して腰をコートで強打。その後しばらくプレーは続けたが後半は欠場し、第1戦では11分の出場で6得点に終わった。

 クリス・ミドルトン(31)が33得点、ボビー・ポーティス(28)は21得点、ドリュー・ホリデー(32)は16得点と16アシストを挙げたものの、リードしたのは第1Q序盤の計18秒間のみ。チームの3点シュートは45本中11本(成功率24・4%)と低調で、大黒柱を失った後半で試合をひっくり返すことはできなかった。

 ヒートも今季20・1得点を挙げていた先発ガード、タイラー・ヒーロ(23)が第2Q残り55秒、ルーズボールを争った際に右手を骨折。しかしミルウォーキーにキャンパスがあるマーケット大出身のジミー・バトラー(33)が43分出場して35得点と11アシスト、3スティールを稼ぎ、バム・アデバイヨ(25)も22得点と9リバウンド、7アシスト、ベンチから出たラブも18得点を稼ぐなど奮闘。最下位シードながら第1シードを敵地での初戦で退けた。チームの3点シュートは25本中15本を成功。成功率は60・0%とバックスとは対照的なアベレージだった。

 ヒートは今季44勝38敗で東地区全体の7位。プレーイン・トーナメントの初戦では8位のホークスに105―116で敗れ、第2戦で10位のブルズを102―91で下し“セカンド・チャンス”でプレーオフ最後の枠を確保していた。

 NBAプレーオフ1回戦で第8シードが第1シードにシリーズで勝ったのは過去5回。7試合制で勝者となったのは2007年のウォリアーズ(マーベリクスに4勝2敗)、11年のグリズリーズ(スパーズに4勝2敗)、12年の76ers(ブルズに4勝2敗)の3チームだけとなっている。

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2023年4月17日のニュース