スケボー男子ストリート・長井が初V ラスト演技で大逆転!難度落とさず攻めた

[ 2023年4月17日 04:22 ]

<スケートボードマイナビ日本オープン最終日>ベストラン5本目でトリックに成功し、ガッツポーズをする長井太雅
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 スケートボードのマイナビ日本オープン最終日は雨で順延した4種目の決勝が茨城・ムラサキパークかさまで行われ、男子ストリートは昨年準優勝の長井太雅(16)が合計278.07点で初優勝した。一発技を競うベストトリックのラスト5本目に、高難度技を決めて93.85点を叩き出し大逆転。連盟の強化指定を受けて今後は24年パリ五輪の予選大会に出場予定で、夢の舞台へ前進する。男子パークは永原悠路(17=太陽ホールディングス)が2連覇を達成した。

 ベストトリック4回目までに1本しか決められず、追い込まれた長井は一発に懸けた。難度を落とさず「この大会のために1カ月練習してきた」という「ビッグスピン・ハリケーングラインド」に挑戦。ビタッと着地を決めると、両手を突き上げガッツポーズ。前年王者の佐々木音憧(とあ)らとのハイレベルな争いを制した。

 「普通の学校生活もしたい」と大阪市内の高校に通うため、毎日の練習は3時間程度と短期集中型。最後に成功した大技も練習では「10回に1回くらい」と成功率は低かったが、勝負強さを見せつけた。日本代表の早川大輔コーチも「努力の方向性が正しかった選手が勝った印象」と高く評価。パリ五輪代表争いに加わるが、本人は「納得いく滑りをしたい」とあくまで無欲だった。

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2023年4月17日のニュース