松元克央が6連覇で“戻りガツオ”宣言「ここまで戻って来られた」競泳日本選手権男子200M自由形

[ 2023年4月5日 19:32 ]

競泳日本選手権第2日 ( 2023年4月5日    東京アクアティクスセンター )

<第99回日本選手権水泳競技大会 2日目>男子200メートル自由形決勝で優勝を果たし、サムアップポーズの松元(撮影・河野 光希)
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 世界選手権(7月、福岡)の日本代表選考会として行われ、男子200メートル自由形は松元克央(26=ミツウロコ)が1分44秒98で6連覇を達成した。21年4月にマークした日本記録まで0秒33に迫るセカンドベストで、昨夏の世界選手権(ブダペスト)銅メダル相当の好タイム。「44秒台をイメージして冬場の厳しい練習を乗り越えた。少しは自分に“よくやった”と言っていいのかな」と充実感をにじませた。

 会場は21年の東京五輪でメダル候補に挙がりながら予選敗退した舞台。入場時は「悪いイメージがよぎったが、それは自分自身で覆さないといけない」と自らの泳ぎで振り払った。最初の100メートルを50秒85で入る想定通りのペース。後半も落ちず「久しぶりに思っていたタイムが出た。やってきたことは間違いじゃなかった」と振り返った。

 東京五輪後に約5年間師事した鈴木陽二コーチ(73)の元を離れ、新興チームのミツウロコに所属。イギリスに約3週間短期留学するなど新たな挑戦をした。年末年始には鈴木コーチ元で練習をし「やっぱり鈴木先生の練習はきつい」と実感。その後は量、質ともに練習強度を上げ、今大会を迎えた。19年世界選手権(韓国・光州)の銀メダリストで愛称はカツオ。「ここまで戻って来られた」と“戻りガツオ”を宣言し「メダルを獲るために、もう一度覚悟を決めて追い込みたい」と力を込めた。

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2023年4月5日のニュース