阿炎が地元で優勝パレード 越谷レイクタウンに2000人詰めかけた「凄くうれしい」思い出の地で感慨

[ 2022年12月20日 19:27 ]

埼玉県越谷市のイオンレイクタウンで優勝パレードを行った阿炎(撮影・藤山 由理)
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 大相撲九州場所で初優勝を果たした幕内・阿炎(28=錣山部屋)が20日、出身地である埼玉県越谷市のイオンレイクタウンで行われた優勝パレード&報告会に出席した。

 パレードでは、建物をつなぐ約100メートルの屋内通路を10分以上かけて練り歩いた。詰めかけたファンは約2000人。地元からの祝福を受け「平日なのにこんなに集まっていただいて凄くうれしく思っています。皆さんの喜んでいる声が聞けて本当によかったです」と感謝した。

 優勝報告会で登壇した福田晃市長からは「越谷市民に勇気と感動を与えてくれました。来場所以降も、見る者を魅了する突き押し相撲を見せていただきさらなる高みを目指していただきたいと思います」と祝辞が贈られた。その後、市の農協や観光協会などさまざまな団体から、地元の特産品である越谷産米10俵やタマネギ1トンなどの農産物、越谷市伝統的手工芸品の兜一式や越谷だるまなどが贈られた。

 また、越谷市立大相模中で担任を務めた杉野正純氏(60、現・杉戸町立東中学校校長)が来賓として出席。「不良ではないけど、やんちゃでした。ただ人の気持ちが分かる男でした」と堀切少年の今も変わらない人柄を懐かしんだ。その他にも、市の教育長や市議会議長、商工会議所会頭らも祝福に駆けつけた。

 レイクタウンは、阿炎が中学生の頃よく遊びに来ていたという思い出の地。優勝力士として凱旋を果たし「凄くうれしい」と素直に喜び「見たことない裏の通路とかワクワクした」と笑顔を見せた。この後は実家には帰らず、初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)へ備える予定という。「先場所よりも高い集中力を求めて“一番集中”をモットーに臨んでいきたいと思っています」。つかの間の地元凱旋で英気を養い、次の場所へ決意を新たにした。

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2022年12月20日のニュース