隆の勝 夏場所V争いは「良い経験に」想像以上の疲労で直後は“廃人生活” 名古屋場所へ下半身強化

[ 2022年6月22日 15:37 ]

ぶつかり稽古で三段目の新隆山(左)に胸を出す隆の勝(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の常盤山部屋が22日、名古屋場所(7月10日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)へ向けた稽古を報道陣に公開した。

 幕内・隆の勝(27)は、三段目・新隆山や序二段・若ノ勝ら若い衆を相手に19番連続で取って立ち合いの出足を確認した。出稽古が許可されている期間はこの日が最終日だったが、隆の勝は他の部屋へ一度も出向かず。「稽古というよりは基礎を中心にやりたかった」と部屋で調整した。毎場所、番付発表後から関取衆と相撲を取り始めて初日へと向かう。「自分の中で順序があるので」とルーティンを崩さず、下半身を強化する期間に充てた。

 夏場所では一時単独首位に立つなど千秋楽まで優勝争いを引っ張った。「プレッシャーの中でやれたので次につながる良い経験になった」と手応え。優勝争いの重圧による疲労は想像以上で「場所中は疲れを感じなかったけど、終わってから一気にきた。場所休みは廃人のようになってました。何もやる気が起きなくてずっと寝てました」と笑った。

 三役に好成績者が多かったため、前頭4枚目で11勝を挙げながらも名古屋場所での三役復帰は厳しい状況。「しょうがないけど自分でこじ開ければ良いので」と番付運の悪さは気にせず上を狙っていく。名古屋場所の目標はズバリ「2桁」。大勝ちしたことで周囲からの警戒も強まるが「あれだけ勝てたので自信の方が強い」と力強く答えた。

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2022年6月22日のニュース