古江 米ツアー自己最高の2位 満足度は「95%くらい」堅実ゴルフで快進撃

[ 2022年5月31日 04:00 ]

米女子ゴルフツアー バンクオブホープ・マッチプレー最終日 ( 2022年5月29日    ネバダ州 シャドークリークGC=6777ヤード、パー72 )

米ツアー自己最高の2位だった古江(AP)
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 米ツアー本格参戦1年目の古江彩佳(22=富士通)は決勝でチ・ウンヒ(36=韓国)に3アンド2で敗れ、初優勝こそ逃したものの、米ツアー自己最高の2位に入った。ツアー唯一のマッチプレー戦でも、今季予選落ちのない堅実なゴルフを披露。6月2日開幕の今季メジャー2戦目となる全米女子オープン(ノースカロライナ州)に弾みをつけた。チ・ウンヒはツアー通算6勝目となった。

 初の米ツアー制覇へ、あと一歩だった。準決勝から通算してこの日33ホール目。決勝の16番でパーパットを右に外し、古江は力尽きた。それでも米ツアー自己最高の2位。満足度は「95%くらいです」とすがすがしかった。午前にリリア・ブ(米国)との準決勝を2アンド1で制し、決勝も最後の16ホールまでハイレベルな攻防を繰り広げた。

 初Vへの意識か、強風の影響か。決勝では代名詞の安定感を少しだけ欠いた。スイングの際に手を放し、左へ曲げるショットが散見された。「風ではない。リズムの問題」。12、13番では連続の3パット。硬いグリーンに「コンクリートの上を走らせているようだった」と振り返った。特に13番は1ダウンに戻す絶好機だっただけに、悔やまれる一打となった。

 それでも27日に誕生日を迎えた22歳は貴重な経験を得た。「4ダウンがあったり、リードしたり、いろんなシチュエーションを楽しめた」。2試合39ホールを戦った前日は準々決勝で4ダウンから大逆転。一方、決勝では7番で1アップも、8番から3連続で落として逆転を許した。「ウンヒ選手がリズムに乗せてくれなくて」。09年全米女子オープン覇者の巧者ぶりも感じ取ることができた。

 今週は全米女子オープンに出場する。「体力はギリギリ大丈夫。フェアウエーキープとか、いつも通りにできたら」。本格参戦1年目ながら、まだ一度も予選落ちはない。2日間で72ホール戦った肉体を休めた後は、メジャーの舞台へ。2位となった自信と悔しさを胸に、満足度100%を目指す。

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2022年5月31日のニュース