元専属キャディー・進藤大典氏 松山英樹、マスターズ連覇へ「最初の3ホール」で気持ちに余裕を

[ 2022年4月7日 02:30 ]

取材に応じる進藤大典氏
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 【GO!HIDEKI(3)元専属キャディー・進藤大典氏】松山はオーガスタをどう攻略するのか。5度、聖地で共に戦った元専属キャディーの進藤大典氏(41=アイダ設計)は「最初の3ホールが大事」と指摘する。

 「4、5、6番は凄く難しいので、アンダーパーでいくために2番でバーディーが欲しい。1番がボギーだと、2番のティーショットが気持ち良く打てないから、1番をパーでいくことも大事」

 2番パー5は打ち下ろしで右にバンカー、左に小川があり第1打は精度が求められるが、フェアウエーに置けば2オンが狙える。1番をパーで抜けて、2番で伸ばし、序盤で貯金をつくれば余裕が生まれるというわけだ。

 4番以降3ホールは難関。とりわけ6番パー3には苦い思い出がある。首位と2打差の3位で臨んだ16年最終日。第1打を右の木に当ててアプローチのミスもありダブルボギーを叩いた。進藤氏は「優勝争いが完全に終わった。あのホールが一番悔しい」と話した。

 相性がいいのは10番パー4。「難易度が高いけど、英樹はいつもチャンスにつけていた」。第2打は左足下がりの打ち下ろしだが、ピンそばにつける残像が残っているという。

 「敵は風です。14番、15番は風がよく変わるので読みづらい。12番は打った瞬間に変わる」。気まぐれな風をどう読むかも鍵になる。進藤氏は「考えすぎず自分のフィーリングを生かすことも必要」と付け加えた。オーガスタは経験がものをいう。松山にとって11度目のマスターズが始まる。(特別取材班)=終わり=

 ◇進藤 大典(しんどう・だいすけ)1980年(昭55)7月3日生まれ、京都府出身の41歳。明徳義塾―東北福祉大出。宮里優作、谷原秀人、片山晋呉らのバッグを担いだ後、13年から6年間、松山の専属キャディーを務めた。

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2022年4月7日のニュース