バド戦士は前向き!東京五輪メダル候補・日本ユニシス3選手“ラリー”で語る「1年延期」

[ 2020年5月2日 05:30 ]

ダンベルを使って鍛える渡辺(左上)、ニンテンドースイッチを楽む東野(左下)、子供たちと仮面ライダーごっこをする遠藤
Photo By 提供写真

 バドミントン男子ダブルスで全英オープンを制した遠藤大由(33)、渡辺勇大(22)組、混合ダブルスで渡辺と東京五輪出場を確実にしていた東野有紗(23)の日本ユニシス勢がスポニチ本紙の電話取材に応じた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で全体練習が行えない中、自宅待機中の取り組みや東京五輪1年延期について熱弁。五輪メダル候補の3人が、軽快な言葉の“ラリー”を展開した。

 ――日本代表は3月の全英オープン帰国後に2週間の自宅待機。その後も全体練習ができない日々が続く。
 東野「チームとして、室内でやることができる練習メニューがトレーナーさんから送られてくる。これをやってほしいという写真も送られてきて、体幹やストレッチなどをやっています。凄い苦手なんですけどね…」
 遠藤「男子は全員でLINEのテレビ電話でつなぎ、トレーナーさんのメニューをこなしています。あとは自宅でできること、筋トレなどを1時間くらいやっている」

 ――そのほかに自宅ではどんな練習を?
 渡辺「ダンベルを使って鍛えたり、腕立てや腹筋、背筋をしています。あとは公園でフットワークや素振りをしています」
 東野「同居する母に手伝ってもらい、公園で少し羽根を打ったり。ウオーキングやランニングをしたり。とにかく汗をかきたいので、室内でできるフィットネスバイクを買いました」

 ――“おうち時間”はどう過ごしている?
 東野「母に教えてもらい、料理をしています。チキン南蛮を作りましたよ、あとはロールキャベツ。あとはニンテンドースイッチ!ゼルダ無双とかマリオカートとか。カラオケできるマイクも買って、歌っています。遠藤さん、自宅では何しているんですか?」
 遠藤「家族と過ごしています。2人の子供の保育園も休みなので遊んでいます。仮面ライダーがはやっているみたいで、仮面ライダーごっこ。あとはジブリのDVDを見たり」
 渡辺「インドア派なので、ボーッとしています。“あ~、もう5分たってる”って。今だからゆっくりできる。あとはパズル。1053個のスモールピースです」
 遠藤「勇大、ちゃんとメシ食ってる?」
 東野「何食べているの?」
 渡辺「とにかくいろいろ食べていますよ!確実に太っていますが、後で筋肉に変えればいい。とりあえず食う!というのが今の目標」

 ――東京五輪が1年延期となった。率直な受け止めは?
 渡辺「この状況なので、選択は正しい。個人的には全然、マイナスではない。逆に、俺はまだ強くなっちゃうよ?俺にそんな猶予与えちゃっていいの?と考えています」
 遠藤「3年先ならキツいけど、1年は過ぎたらあっという間。今は焦っても仕方ない。のんびり構えています。僕自身はもう伸びしろは少ないので、勇大と2人でどうするか…」
 渡辺「いや、遠藤さん伸びしろあります!」
 東野「勇大くんのケガ(右膝)であまり練習できなかったこともあり全英オープンで成績が残せなかった。焦りもあったので、もっと練習できると逆に前向きです」

 ――男子、混合ともダブルスはメダル候補。ここからの強化ポイントは?
 遠藤「全英オープンで優勝しましたけど、ディフェンスがいまいちだった。うすうす気づいていた。直せると思うので詰めていきたい。今はYouTubeで自分のプレー動画や関連動画も含め2時間くらい見たり。前のペアとの映像も見ます。配球とか2人の連係とか、あーだこーだ考えています」
 東野「19年はツアーファイナル3位で、いい感じで締めくくることができた。その感覚を取り戻さないと」
 渡辺「ミックスではもっと躍動感を。男子では2人の伸びしろを含め戦術の引き出しを増やしたい」

 ――再びコートに立つ時、東京五輪ではどんな自分でいたいか?
 遠藤「他競技でも30歳オーバーのトッププレーヤーはたくさんいる。まだいける。一大会一大会楽しんで、1年でどう変わっていくか楽しみ」
 東野「(中学時代に)東日本大震災も経験し、改めてバドミントンの楽しさや環境のありがたみを感じる。思いっきりプレーして、コート上でピョンピョン跳びはねるところを見てもらいたい」
 渡辺「震災も経験し、支えてくれた人にバドミントンで勇気や元気を与えたい。五輪2種目でのメダルは期待してもらって構いません。結果を残した時に“そりゃ、そうでしょ”と言われるくらいにならないと」

 《五輪選考方法検討中》バドミントンのワールドツアーは7月までの中止が決定済み。東京五輪選考レースの基になる世界ランキングも、全英オープン後に発表された3月17日付のまま凍結されている。本来なら4月28日発表の世界ランクで五輪出場選手が決まるはずだったが、世界連盟が1年延期に伴う選考方式について解決策を検討中。遠藤、渡辺組ら男子ダブルス日本勢は2枠確保を目指し、混合ダブルスの渡辺、東野組は出場条件を満たしていた。

 ◆遠藤 大由(えんどう・ひろゆき)1986年(昭61)12月16日生まれ、埼玉県出身の33歳。小松原高―日体大を経て09年4月に日本ユニシスに入社。早川賢一と組んだ16年リオ五輪は男子ダブルス5位。同五輪後から渡辺と組み、18、19年ツアーファイナル準優勝。19年アジア選手権優勝。趣味は漫画。1メートル72、72キロ。利き腕は右。

 ◆渡辺 勇大(わたなべ・ゆうた)1997年(平9)6月13日生まれ、東京都杉並区出身の22歳。福島・富岡高時代は15年の高校選抜、総体でシングルス、ダブルス制覇。16年に日本ユニシス入社。全英オープンでは18年に混合、20年に男子ダブルスで日本勢初制覇。現在、世界ランクは2種目とも5位。1メートル67、56キロ。利き腕は左。

 ◆東野 有紗(ひがしの・ありさ)1996年(平8)8月1日生まれ、北海道岩見沢市出身の23歳。福島・富岡一中、富岡高を経て15年に日本ユニシス入社。女子ダブルスで全国中学、全国高校選抜で優勝。同中から1歳後輩の渡辺と組んだ混合ダブルスでは14年世界ジュニア銅メダル、19年世界選手権3位。1メートル60、54キロ。右利き。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2020年5月2日のニュース