白鵬 かち上げ&張り手に横審から苦言も反論「禁じ手じゃない」

[ 2019年12月25日 05:30 ]

クリスマスイブの番付発表でクラッカーを鳴らす白鵬
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 日本相撲協会は24日、大相撲初場所(来年1月12日初日、両国国技館)の新番付を発表し、横綱・白鵬(34=宮城野部屋)が4場所ぶりに東の正位に就いた。43度目の優勝を飾った九州場所では張り手やかち上げを多用し、場所後の横綱審議委員会から苦言を呈されたが、取り口を変えることは考えていない。東京五輪イヤーも自分の相撲を貫き、優勝50回を目指していく。

 史上最多43回の優勝を誇る第一人者は、来年もスタイルを変えずに突き進む。九州場所の覇者として迎えた番付発表会見。かち上げや張り手が目立った取り口について、横綱審議委員会が「横綱として見苦しい」と苦言を呈したことを聞かされても、白鵬は全く動じなかった。「全く知らなかった」とした上で「自分は自分の相撲を取るだけ。禁じ手というものでもないので」と全く意に介さなかった。その言葉通り、冬巡業でも15日の沖縄県うるま市の稽古では松鳳山に右かち上げを浴びせていた。

 周囲になんと言われようと貪欲に勝利をつかみにいく。その視線の先にあるのは優勝50回という目標だ。来年は長らく照準に定めてきた東京五輪イヤー。「五輪が終わったら目標を失うというのが見えている。達成できるかは別として、大台の50回。モチベーションを持ってやっていけたら」。大台までは7回の優勝が必要だけに「今年は2回だったので来年は3回。階段を上っていきたい」と決意を新たにした。

 優勝回数を伸ばすためにも若手の壁となっていく。「壁は高ければいいと思う。いずれ彼ら(若手)もこの立場になる。そのとき“当時の上位陣が強かったから今がある”と言われるように頑張りたい」。3月に35歳となる横綱は、力ずくで優勝をもぎ取りにいく。

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