貴景勝 大食いパワー注入!準備万端で大関いただく

[ 2019年3月8日 05:30 ]

大食いラーメンに挑戦した貴景勝
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 大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関獲りに挑む22歳の関脇・貴景勝(千賀ノ浦部屋)が7日、大阪市生野区の同部屋で、稽古を打ち上げた。勝負の15日間に向けて自身最高の状態に仕上げると、稽古後は大食いラーメンに挑戦してパワーを注入。大関昇進を懸けた15日間へ臨戦態勢を整えた。

 初日へのカウントダウンが始まっても貴景勝の心には余裕があった。6日で相撲を取る稽古を締めくくり、この日は基礎運動だけ。先場所痛めた右足の不安も消え去り、稽古後は若い衆同士の手押し相撲を見てリラックス。実質的な稽古を打ち上げ、「自分なりに最高の自分にした。あとはやるだけ。いい結果、悪い結果になろうが、どういう精神でいったかが大事」と表情を引き締めた。

 貴ノ富士が再十両となり千賀ノ浦部屋所属の関取4人による申し合いで連日、猛稽古を行った。二所ノ関一門連合稽古でも、横綱・白鵬、大関・高安の指名を受けて立ち向かった。相撲人生の分岐点を控えた場所前はいつも以上に鍛え上げ、「相撲勘はだいぶいい感じ。力が出やすいようにした」と出撃する準備は整った。

 稽古後のちゃんこは、大阪府大東市にあるラーメン店・鶏さき麺いちで名物の大食いに挑戦。麺8玉、もやし2袋、鶏胸肉の唐揚げ6個、チャーシューが盛られた超特大油そばは器を抜いて総重量3・5キロ。さらに2合の白米を加え、1万キロカロリーを超える。失敗すれば3980円。同行した付け人が猛烈なスピードで胃袋に流し込む中、闘争心に火が付き、「絶対に負けたくない!」と本気モード。1万円の懸賞金が出る25分以内の完食を目指して食べまくった。

 依然としてピリピリ感を見せることなく、大食いにチャレンジするほど精神的に余裕がある。「大事な場所を迎えられることに感謝して、いい成績を残すことが一番。ここから最後の磨きをかける。最後は気合とか気持ち。精神的なものが引っ張ってくれる」と力強く宣言。期待を背負い15日間を戦い抜く。

 ▽食品のカロリー 一般的にこってり系のラーメンは並盛りで約800キロカロリー、米1合(2膳)は約550キロカロリー、唐揚げ1個は70〜100キロカロリー。「超特大油そば」の8玉の麺などを合計すると1万キロカロリーを超える計算になる。成人男子が1日に必要なエネルギーは約2300キロカロリーと言われており、4日分のエネルギー量になる。

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2019年3月8日のニュース