稀勢 振るわずも「まあ、やるだけ 大丈夫」

[ 2018年5月9日 05:30 ]

琴奨菊(右)に攻め込まれる稀勢の里
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 二所ノ関一門連合稽古が佐渡ケ嶽部屋で行われ、6場所連続休場中の横綱・稀勢の里は平幕・琴奨菊との稽古で6勝10敗と振るわなかった。

 琴奨菊の圧力に押されて上体が伸び、得意の右上手を取って勝ったのは1番だけ。「まあ、やるだけ。大丈夫。また、これから」と話したものの調整遅れは顕著。芝田山親方(元横綱・大乃国)は「気持ちと体がかみ合っていない。自分を見失っている。今の状態ではダメ」と夏場所出場は厳しいという見方を示した。

 ◯…伊勢ケ浜一門連合稽古が伊勢ケ浜部屋で行われ、横綱・白鵬が前日に続き参加。幕内・魁聖らを相手に強さを見せ、夏場所初日へ「いい緊張感を持って臨みたい。(残り28勝とした幕内1000勝の)足がかりにしたい」と意気込んだ。2場所連続で休場中だが、足の親指の患部については「全然、違和感はない。まだ爪が伸びきってないけど」と問題なしを強調。準備も整いつつあり、「千秋楽まで取り切りたい」と闘志を高めた。

○…新小結の遠藤は時津風部屋で横綱・鶴竜と三番稽古を行った。2勝15敗に「あまり前日と変わっていない」とつぶやいたが、土俵際で仕留めきった内容面は収穫。初日の対戦が有力視される鶴竜との連日の稽古に「いいんじゃないですか」と前向きだ。視察した舞の海秀平氏(元小結)は「横綱、大関に(挑む)“攻めの稽古”ができている」と評価。踏み込みを変えるなど細かな確認を行った鶴竜は、20勝2敗と好調をキープした。

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2018年5月9日のニュース