彩子2位発進!米女子メジャー初戦で大爆発8バーディー 

[ 2018年3月31日 05:30 ]

米女子ゴルフツアーANAインスピレーション第1日 ( 2018年3月29日    米カリフォルニア州ランチョミラージュ ミッションヒルズCC=6769ヤード、パー72 )

第1ラウンド、6番でアプローチショットを放つ上原
Photo By 共同

 今季の米女子メジャー初戦で34歳のベテラン上原彩子(モスバーガー)が8バーディー、2ボギーの66と大爆発し、1打差2位の好発進を果たした。19歳の畑岡奈紗(森ビル)は70で回り5打差20位、日本ツアー賞金女王の鈴木愛(23=セールスフォース)は72で56位、野村敏京(25=Q CELLS)は75と出遅れ94位だった。65で回ったペルニラ・リンドベリ(31=スウェーデン)が単独首位に立った。

 6年連続出場となる上原が会心のスタートを切った。日本勢がこのコースで66を出したのは、02年大会で5位に入った福嶋晃子の最終ラウンド以来で、上原自身にとってもこのコースでの自己最少スコア。「いいスタートが切れた。第2日以降も楽しみ」と喜んだ。

 34歳で迎えた今季、1メートル58の小柄な体をフルに使ってスイングの速度を上げ、飛距離を伸ばしている。第1ラウンドの平均飛距離は264・5ヤード。ボギー発進となった直後の11番(パー5)では、飛距離を生かして2打目をグリーン近くまで運び、第3打を1メートルに寄せてすぐに挽回した。パー5の4ホール全てでスコアを伸ばし、好発進の土台とした。

 日本女子を長年引っ張ってきた宮里藍さんが昨季限りで引退。横峯さくらと宮里美香はシードを失い米ツアーを離れるなど、寂しい状況での孤軍奮闘が光る。昨年のメジャー最終戦、エビアン選手権では最終日を2位で迎え優勝争いを演じた。75と失速し10位に終わったが「経験は自信になっている。(今は)エビアンの時より進化している」と静かに闘志を燃やした。

 男女を通じて日本勢のメジャー制覇は77年に全米女子プロ選手権を制した樋口久子ただ1人。41年ぶりの快挙に向けて早くも期待は高まるが、「今日のスコアは特に気にしない」とあくまで自然体だ。オフの合宿で今大会のコースも回るなど準備も周到。心身充実のベテランが、強豪の中で気を吐いている。

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2018年3月31日のニュース