元℃―ute鈴木愛理の父・鈴木亨 家族の支えで2位 長男がキャディーで参加

[ 2017年10月8日 19:58 ]

鈴木亨とキャディーの長男・貴之さん(左)
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 シニアゴルフの国内メジャー、日本プロシニア選手権最終日が8日、茨城県石岡市のサミットGC(6984ヤード、パー72)で行われ、シニア2年目の鈴木亨(51=ミズノ)が68とスコアを伸ばし、通算12アンダーで2打差の2位に入った。首位から出た廬建順(57=台湾)が71とスコアをまとめ通算14アンダーで日本初優勝を飾った。

 メジャー制覇にまたも、あと1歩届かなかった。17番で2メートルのバーディーパットを沈め、通算12アンダーとした鈴木は、この時点で1組後で回っていた首位の廬建順に1打差に迫った。しかし、最終18番パー5で第3打を3メートルに乗せたものの、これを決めきれず力尽きた。

 「最後のパットは…。きょうは少しパットが入ってくれたんですけどね。ただ、昨日までに2〜3メートルのバーディーチャンスが12回、数えたらありました。そういうのを外していたらダメですね。17番で入ってくれたので(逆転優勝の)チャンスはあるかなと思ったんですが…」

 今週は心強い“相棒”もいただけに悔しさが募った。実は決勝ラウンドに入ってから長男・貴之さん(中央学院大3年)をキャディーに起用していた。「チャンスがあれば呼ぶつもりだった。土日は学校が休みだから」と36ホールを親子コンビで戦った。2番から3連続バーディーを決めるなどレギュラー時代をほうふつとさせる“ボンバー”ぶりを見せたが、7番で1・5メートルのパーパットを外してしまい、自らブレーキをかけてしまったのが悔やまれた。

 「あのキャディーはまたもや2位でした。でも、2位を外さないのは心強い」。9月の日本シニアオープンも貴之さんのサポートを受け2位に入った。頼もしいパートナーだ。

 「気心が知れているのでやりやすい。プロだからきつい言い方をしてしまうこともあるけど、それも分かって聞き流してくれる。昨日はパットが入らなくていらいらしていたけど気晴らしができた」と感謝した。一方の貴之さんも「キャディーをやらせてもらって凄く勉強になります。シニアのみなさんはアプローチがとてもうまいです」と父の背中越しに貪欲にトップ選手の技を吸収していた。

 娘の鈴木愛理は人気アイドルグループの℃―uteの解散を経てソロ活動中。「娘も頑張っているし、息子もこれから。僕は家族に支えられてここまでこれたし、これからもそう」。貴之さんとは11月の富士フイルムシニアでもコンビを組む予定だ。「シニアは(毎年)若い人が入ってくるから早く勝ちたい」と目標のシニア初Vへ気持ちを新たにしていた。 

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