“父は強し”フェデラー 2年連続4強 娘に言われてもスイスにはまだ戻れない

[ 2017年1月24日 22:25 ]

ズベレフを破り喜ぶフェデラー(AP)
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 テニスの全豪オープン男子シングルスで5年ぶりの4大大会制覇を狙うロジャー・フェデラー(35=スイス)が“父は強し”を見せつけた。世界1位のA・マリー(英国)を破って勝ち上がってきた同50位のM・ズベレフ(ドイツ)を6―1、7―5、6―2と圧倒し、2年連続の準決勝進出を決めた。

 第1セットはたったの19分しかかからず、試合の合計時間もわずか1時間32分だった。サーブ&ボレーを貫くM・ズベレフに対し、フェデラーも速攻が持ち味とあって、10本を超えるラリーはわずか3度。余力を感じさせる勝利に「理想的な試合展開だった」と笑みを浮かべた。

 4人の子供を連れてきている今大会は、コートを離れればスーパースターとは思えない父親の顔に戻っている。「ナイトセッションの時は、朝は寝てないといけないのに、彼らはそこらへんで騒いでるんだ」と苦笑い。「毎日外で楽しそうに遊んでるよ。まだここにいたいから、パパ負けないでねって。今日は娘の1人にこんなこと言われたよ。もうスイスにスキーをしに戻らなきゃって」

 普段スイスではかくれんぼやレスリング、宿題を手伝ったりとイクメンぶりを発揮しているというフェデラー。左膝のケガから半年ぶりの復帰戦だが、不安を感じさせないプレーで、18度目の4大大会優勝に一歩ずつ近づいている。いくらかわいい娘の頼みとあっても、スイスに戻るのはもう少し先のことになりそうだ。

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2017年1月24日のニュース