奈紗アマ2勝目逃すも2差4位 11日に藍超えプロ宣言

[ 2016年10月10日 06:00 ]

女子ゴルフツアー スタンレー・レディース 最終日 ( 2016年10月9日    静岡県裾野市 東名カントリークラブ=6586ヤード、パー72 )

ホールアウトした畑岡奈紗はギャラリーとハイタッチ
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 第2ラウンドの残りが行われ、先週の日本女子オープンで史上初のアマチュア優勝を果たした畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)は2バーディー、1ボギーの71で回り、通算4アンダーの140で4位だった。畑岡は10日に都内で会見を開きプロ転向を表明する。競技は悪天候の影響で36ホールに短縮。通算6アンダーで並んだアン・ソンジュ(29)とイ・ボミ(28=ともに韓国)のプレーオフをアン・ソンジュが制し、今季2勝目を挙げた。

 アマチュアによるツアー2勝目という史上初の快挙には2打届かなかった。畑岡は「前日の時点で首位と1打差だったので優勝のチャンスがあるかもと思っていたが、あっという間に終わってしまった」と悔しそうに9ホールを振り返った。

 10番から第2ラウンドを再開。直後の11番で1Wを右バンカーに打ち込みボギーが先行した。「気持ちを思い通りに切り替えることができなかった」と13番で3メートルのバーディーパットを沈めたものの、その後は15番で5メートル、16番で3メートルのチャンスを外し、「今日はラインが合わなかった」と悔やんだ。だが、最後は「アマチュアとして最後の試合でローアマを獲れたことはよかった」とうなずいた。

 畑岡は10日に都内で会見を開き、プロ転向を表明する。03年の宮里藍以来13年ぶりに女子高生プロゴルファーが誕生する。その後、12日に渡米し、17日から始まる米ツアーの2次予選会に参加する予定。プロデビュー戦は11月の伊藤園レディース(千葉・グレートアイランド倶楽部)が有力となっている。

 米女子プロゴルフ協会(USLPGA)の規定では、原則として17年1月1日時点で18歳に達していることが予選会の参加資格。畑岡は1月13日生まれで同時点ではまだ17歳だが、規定には「やむを得ない理由がある場合には推薦状をUSLPGAの会長に送付すること」とも記されている。指導を受ける中嶋常幸と地元・茨城県笠間市の山口伸樹市長に、父・仁一さん(51)が依頼し、推薦状をUSLPGAに送付済みだ。

 これまでの日本女子ツアー史上最年少プロは宮里藍の18歳3カ月だったが、17歳8カ月の畑岡はこれを塗り替えることになる。「中学1年生でやっと全国レベルの大会に出られるようになったことを考えると、中学、高校の6年間は凄く成長できたと思う」。最強のアマは最強のプロを目指し、いよいよ新しいステージへ足を踏み入れる。

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2016年10月10日のニュース