14歳紀平 3回転半国内で初成功「跳んだ瞬間はうれしかった」

[ 2016年10月10日 06:02 ]

ジュニアの女子フリーでトリプルアクセルを決める紀平梨花
Photo By 共同

 フィギュアスケートの近畿選手権は9日、大阪府臨海SCでジュニア女子フリーを行い、紀平梨花(14=関大KFSC)が逆転優勝した。ショートプログラム(SP)3位だった紀平はトリプルアクセルを国内大会で初めて成功。130・74の高得点で合計195・18点とし、SP首位だった本田真凜(15=大阪・関大中)をかわした。

 勢いそのままに挑んだ。ジュニアGPシリーズで史上7人目のトリプルアクセル成功者となった紀平がフリーの冒頭で再び、大技にチャレンジ。奇麗に着氷し、国内で初めて成功させると会場は大歓声に包まれた。

 「跳んだ瞬間はうれしかった。でも、その後は全く何も考えず滑りました」と紀平。その後6種類のジャンプも全て成功させ、ガッツポーズをした。国際スケート連盟非公認大会ながら、自己最高の130・74を叩きだし、ライバルの本田を0・12差かわした。

 3回転半と3回転トーループの連続ジャンプは回避し、「練習でも毎回続けてジャンプしてできれば試合でもできるようになると思う」と課題も口にした。18年平昌(ピョンチャン)五輪は年齢制限により出場できないが、新星はさらなる高みを目指して進化を追い求める。

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2016年10月10日のニュース