錦織2年ぶり16強も…前日の順延決定遅れに不満「切れそうでした」

[ 2016年7月3日 04:22 ]

ガッツポーズする錦織(AP)

 冷静沈着な錦織も、さすがに堪忍袋の緒が切れる寸前だった?!テニスのウィンブルドン選手権は2日、英ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで第6日を迎え、男子シングルス3回戦で第5シードで世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)が同42位のアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)を7―5、6―3、7―5のストレートで下し、2年ぶり2度目の16強入りを果たした。

 試合は当初、前日1日に行われる予定だったが、午前中からの雨で、同じコートで行われていた2つ前の試合が何度も中断した。当然、錦織の試合は開始が遅れることになったが、結局午後8時頃まで翌日への順延の発表がされず、会場で待機していたという。

 会見では常に落ち着いた口ぶりで話す錦織も、前日のことを振り返った場面では「もうちょっと早く(順延を)決断してくれたら、(痛めている左脇腹の)リハビリとかもできたんですけど。(順延決定が)8時くらいなので、ちょっとだけ切れそうでしたね」と言って、報道陣を笑わせた。この日は午前11時スタートの第1試合に組み込まれたため、「寝る時間も7時間くらい」だったと告白。おっとりとした口ぶりながら、「“ちくしょう”という感じです」と話し、難しい調整を強いられたことを明かした。

 それでも格下に貫禄勝ちし、4日に予定される4回戦では、世界13位のチリッチ(クロアチア)と対戦する。過去の対戦成績は錦織の7勝3敗だが、14年の全米オープン決勝でストレート負けしたことは記憶に新しい。世界屈指のビッグサーバーを攻略し、95年の松岡修造以来となる8強入りを目指す。

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2016年7月3日のニュース