宮里藍「80点」5打差20位発進 ウッド駆使して72

[ 2016年6月11日 05:30 ]

ティーショットを放つ宮里藍

USLPGAツアー全米女子プロ選手権 第1日

(6月9日 米ワシントン州サマミシュ サハリーCC=6624ヤード、パー71)
 宮里藍(30=サントリー)が首位と5打差、20位で発進した。3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72とスコアは伸ばせなかったが、飛距離のハンデを巧みなセカンドショットでカバーした。野村敏京(23=フリー)、宮里美香(26=NTTぷらら)はともに74で49位。横峯さくら(30=エプソン)は76で83位と出遅れた。ブルック・ヘンダーソン(18=カナダ)がホールインワンを達成するなど、67を出し単独首位に立った。

 とことん自分のスタイルを貫いた。ウッドを多用し、勝負どころでは集中力を発揮。宮里らしいゴルフで1オーバーの20位発進で「内容は80点」と満足そうな口ぶりだった。

 距離の長いパー4を攻略するため、6Iを抜き、5Wを投入した。キャディーバッグの中にはウッドが1Wを含め4本、ユーティリティーが3本。1Wの平均飛距離が248・67ヤード(119位)の宮里は、第2打でもウッドを多用せざるを得ない。「最近はこんな感じですから」。ダブルボギーを打った直後の8番パー4では、左セミラフからピンまで208ヤードの第2打を5Wでピンの右3メートルにつけた。これを沈めてガッツポーズ。「ダボの後だし、1オーバーと2オーバーじゃ全然違う。いいバーディーだった」とうなずいた。

 19日に31歳の誕生日を迎える。「集中力に波がある。年齢もあるのかな」と変化を正直に認める。開幕前日は早めに練習を切り上げ、韓国料理屋のチゲ鍋で冷えた体を温めた。首位とは5打差。残り3日、宮里らしく、こつこつと前進する。

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