国枝 右肘手術復帰戦で快勝 世界7位にストレート

[ 2016年5月25日 05:30 ]

復帰戦となる世界国別選手権に出場し、ボールを追う車いすテニスの国枝慎吾

 車いすテニスの世界国別選手権第2日は24日、東京・有明テニスの森公園で行われ、9年ぶり3度目の優勝を目指す日本男子は1次リーグ初戦でスウェーデンと対戦し、2―1で勝った。4月に右肘手術を行った世界ランク5位の国枝慎吾(32=ユニクロ)が1月の全豪オープン以来となる復帰戦で同7位のステファン・オルソンにストレート勝ちするなどシングルス2試合で連勝した。

 注目された国枝の復帰戦は世界7位の強豪にストレート勝ちした。「試合に出ていなかった期間、健常者のコーチと打ち合っていたので(車いすテニスの)勘という部分ではしっくりこなかった」と振り返ったように、第1セットは2―3とリードされる場面もあったが、7―5で奪うと、第2セットは6―3と危なげなかった。

 1月の全豪は初戦敗退し、4連覇を逃した。パラリンピックのシングルス3連覇を目指すリオへ、不安を一掃するために選択したのが右肘のクリーニング手術。約4カ月ぶりの実戦に「痛みはなかったし、問題ない。リオに間に合うかという意味では自信が深まった」と手応えも口にした。「日本のテニスの聖地(有明)でプレーすることに高ぶっている」という32歳にとって、リオへの助走となる今大会。試合を重ねるごとに輝きを取り戻すはずだ。

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2016年5月25日のニュース