隈さん「心配いらない」、新国立競技場の聖火台問題で強調

[ 2016年3月9日 20:50 ]

 2020年東京五輪・パラリンピックで使う新国立競技場のデザインを手掛ける建築家の隈研吾さんが9日夜、東京都千代田区の日本記者クラブで講演し、問題になっている聖火台の設置場所について「検討チームが動きだしており、方向性が出ればそれに沿った対応をしたい。いろいろな方法があるので心配いらない」と強調した。

 記者からの質問に対し、隈さんは「要求されなかったのでコンペでは提案しなかったが、ロンドン五輪などの例から、競技場の中に置く可能性が高いと思っていた」と説明。現在の計画では、スタンドは木材を使った屋根で覆われる構造となっているが「屋根の縁は鉄でできており、火は燃え移らない」。聖火台の設置が消防法上問題となる懸念については「いずれにせよ、聖火台を安全な場所に置くことを条件に(消防法の)制限を解除してもらうことになる。いろいろな想定をしている」と話した。

 隈さんはこの日、日本林政ジャーナリストの会に招かれて講演した。

続きを表示

2016年3月9日のニュース