松山 世界1位マキロイに完敗、8強ならず「言葉が出ない」

[ 2015年5月4日 05:30 ]

マキロイ(右)に敗れ、握手を交わす松山

世界選手権シリーズ キャデラック・マッチプレー選手権第4日

(5月2日 米カリフォルニア州サンフランシスコ TPCハーディングパーク=7127ヤード、パー71)
 松山英樹(23=LEXUS)は決勝トーナメント1回戦で世界ランキング1位のロリー・マキロイ(25=英国)に6アンド5で敗れ、ベスト8進出はならなかった。引き続き準々決勝が行われ、ゲーリー・ウッドランド(30=米国)、ダニー・ウィレット(27=英国)、ジム・フューリク(44=米国)が準決勝へ進んだ。ポール・ケーシー(37=英国)とマキロイは21ホールを終えて勝負がつかず、日没のため翌日に持ち越された。

 世界ランキング1位のマキロイに叩きのめされた。5ホールを残しての完敗。松山は「言葉が出ない」とうなだれた。

 前日までとは一変してショットが定まらなかった。第2打をバンカーへ入れた1番パー5は3・5メートルのバーディーパットを沈めてドローに持ち込んだ。しかし200ヤードの2番パー3でバーディーを奪われて先手を許した。着実にバーディーを重ねるマキロイに対し、松山は6、7番と第1打を曲げて連続ボギーを叩くなど、8番で5ダウンと大差をつけられた。

 パー3の9番で1打目をカップ左10センチに寄せたスーパーショットが唯一の見せ場。「きのうまでの3日間は久しぶりにモヤモヤがスッキリするようなショットがあったけど、きょうはアイアンまで響いた」。パー3を除く前半の7ホールでティーショットがフェアウエーを捉えたのは1番の1ホールだけで、チャンスをつくるのも難しかった。10、12番を取られ、13番で早々と負けが決まった。

 マキロイにもピンチがあったが、リカバリー能力の高さを見せつけられ「マキロイも調子がいいわけじゃないのに、スコアをつくってくるのはさすが。これが世界ランキング1位との差かな」とうなった。

 ただ1次リーグで見せたゴルフは手応えの残る内容だった。正確なアイアンショットで相手を圧倒。課題のパッティングにも光明が見えた。「良い感覚が久々に出てきていると思うので、それは凄くうれしい」と珍しく満足感を口にした。

 7日からは“第5のメジャー”と呼ばれるプレーヤーズ選手権に臨む。「今のティーショットじゃ予選も通れない。しっかり練習したい」とまた厳しい表情に戻った。

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