男子シンクロ安部 初演技にガチガチ、右手足同時に出る

[ 2015年5月4日 05:30 ]

テーマはドラキュラ。華麗な演技を見せる混合デュエットの安部(右)足立組

 シンクロナイズドスイミングのジャパン・オープンを兼ねた日本選手権が3日に東京・辰巳国際水泳場で行われ、世界選手権代表で混合デュエットの安部篤史(32=トゥリトネス水泳部)、足立夢実(26=国士舘シンクロク)がデュエットのフリールーティン(FR)に出場し、85・6667点で全体2位だった。91・3000点をマークした日本代表の乾友紀子(24=井村シンクロク)、三井梨紗子(21=東京シンクロク)は2日のテクニカルルーティン(TR)との合計を181・0699点として首位でFR決勝に進んだ。

 忘れられない第一歩が刻まれた。男子選手として初めて出場した安部は胸を張って歩きだそうとしたが、緊張から右手と右足が同時に出た。「バレましたか。右手がいつも出る癖があって案の定出てしまった。(台に)上がって(足立と)そろえられて、ホッとした」と苦笑いで振り返った。

 水着は女性のように上半身を覆うものを着用した。化粧を施し、アイラインを入れて目力をアップ。髪はドラキュラをイメージしてオールバックに赤いエクステ(付け毛)をつけてゼラチンで固めた。高いリフトや豊かな表現力で85・6667点と全体2位の高得点を記録した。「(世界選手権で)メダルを目指しているので、もっとレベルを上げることが必要」と足立。安部は「無事に1回演技を終われてホッとしている」と話した。花牟礼コーチは「合格点」と評価。2人はFR予選のみのオープン参加で、4日はエキシビションで演技を披露する。

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2015年5月4日のニュース