「監視カメラの映像は冨田」 警察官、JOC役員が述べたと証言

[ 2015年4月10日 05:30 ]

公判を終え、仁川地裁で記者会見する冨田尚弥

 昨年9月の韓国・仁川アジア大会でカメラを盗んだとして窃盗罪で略式起訴され、帰国後に無実を訴えた競泳の冨田尚弥(25)の公判が9日、仁川地裁で開かれた。

 証人として出廷した警察官は、監視カメラの映像を見た日本オリンピック委員会(JOC)役員が「冨田選手だ」と述べたと証言した。検察側は法廷で犯行現場だとする監視カメラの映像を上映。プールサイドを歩いてきた人物が約8分間、写真記者席に座り、体をひねって後ろにあった黒い物体をつかみ、持っていたバッグに入れる様子が映っていた。

 共同電によると裁判長は「画質上、映像の人物が被告人かどうか、黒い物体がカメラかどうかは確認できない」と述べた。冨田は公判後「(映像の人物は)僕ではない」と述べた。

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