元小結・豊真将引退「土俵に立つ力がない」、年寄「立田川」襲名

[ 2015年1月17日 05:30 ]

引退を表明し、会見で涙を拭う豊真将

大相撲初場所6日目

(1月16日 東京・両国国技館)
 元小結で東幕下7枚目の豊真将(33)が引退を表明した。昨年名古屋場所で日馬富士に押し倒された際に右膝を負傷して3場所連続休場。幕下に転落した今場所での復帰を目指したが「土俵に立つ力がない」と引退を決断した。会見では「土俵に上がれないので寂しい」と泣いた一方で「自分の相撲を取り切れたので悔いはない」とすがすがしい表情も。

 今後は年寄「立田川」を襲名し、錣山部屋付きの親方として後進を指導する。日大中退後の04年春場所で初土俵。06年夏場所で新入幕し、美しい所作など誠実な土俵態度で人気を誇った。師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)は「礼に始まり礼に終わるということを体現できた数少ない力士。言うことはなかった」と褒めた。

続きを表示

2015年1月17日のニュース