琴欧洲親方が日体大生に 来日前に大学中退、3年から「編入」

[ 2014年10月8日 05:30 ]

贈呈した優勝額の前で松浪健四郎日体大理事長と握手をする琴欧洲親方(左)

 大相撲の佐渡ケ嶽部屋の部屋付き親方である琴欧洲親方(元大関)が来年4月から日体大の学生となることが7日、明らかになった。角界入門前に通っていた母国ブルガリアの国立体育大学からの「編入」という措置で入学する予定。スポーツ科学などを学んで親方としてのスキルアップを図るとともに、強豪相撲部の臨時コーチとして学生を指導する計画もある。

 今年3月に現役を引退した31歳の琴欧洲親方が新たな挑戦に乗り出す。この日、神奈川県横浜市の日体大健志台キャンパスを訪問。スポーツを通じた国際化を推進する大学側の要望に応えるべく、自身が持つ唯一の優勝額(08年夏場所)を寄贈した。キャンパス内に掲げられた優勝額を見て親方は「自分も体育大学出身なので、これを見て若い人に頑張ってもらいたい」とあいさつ。だが、日体大との“縁”はこれで終わりではなかった。

 贈呈式に出席した松浪健四郎日体大理事長は「来年4月から学生として学んでもらうことになった」と説明。かつて親方は母国ブルガリアの国立体育大学に通ってレスリング選手として五輪を目指したが、体重制限によって夢を断念。大学2年で中退して来日し、角界の門を叩いた経緯がある。そのため、ブルガリアの大学在籍時に取った単位数を日体大が認めた上で、大学3年からの「編入」という措置が取られる予定。また、妙義龍、千代大龍らを輩出した相撲部の斎藤一雄監督は「臨時で指導してほしい」と学生コーチに就任させる方針を示した。

 親方は「この縁を終わらせたくない。まわしを締めて相撲も教えたい。試合に出てもいいよ」とジョーク交じりでキャンパスライフへの意欲を述べた。さすがにそれには松浪理事長が「出てもいいけど学生のレベルは高いからね。もう稽古をしていない親方には厳しいでしょう」と話せば、斎藤監督も「元大関ですから無理です…。親方が出たいというのであれば、まわしは用意しますけどね」と笑顔で対応した。

 相撲協会の親方が学生になることは極めて異例。試合への出場は冗談?として、指導者として科学的なトレーニング理論を学ぶことで角界に新風をもたらすつもりだ。

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