冨田 資格停止1年5カ月 示談成立の被害者要請で軽減

[ 2014年10月8日 05:30 ]

アジア大会で窃盗を犯した冨田の資格停止は1年5カ月の処分が決定した

 仁川アジア大会の水泳会場でカメラを盗んだ事件で仁川地検から窃盗罪で略式起訴され、罰金100万ウォン(約10万円)を納付した競泳男子の冨田尚弥(25)について、日本水泳連盟は7日、都内で倫理委員会、競技者資格審査委員会で処分を検討し、16年3月31日までの期間登録抹消とする処分案を常務理事会で決めた。冨田へは8日に通知する予定で、2週間以内に不服申し立てがない場合は30日の臨時理事会の決定をもって正式に選手登録停止となる。登録停止期間中は公式大会には出場できないが、記録会には出場可能だ。

 前代未聞の不祥事に、理事からは「永久追放にすべきだ」との厳しい声も上がったが、約1年5カ月の処分にとどまったのは、既に韓国で刑事罰を受け、被害者との示談が成立しており、また被害者から選手生命を奪うような処分はしないでほしいという強い要請があったことが考慮されたため。永久停止の次に重い5年以下の期間を定めた登録停止処分となった。

 泉正文専務理事は「(被害者の要望が)非常に強く作用した。2、3年の資格停止は選手生命を断ってしまう。再起を期待したい」と説明。16年4月に予定されるリオデジャネイロ五輪選考を兼ねた日本選手権への挑戦権は残された。一方で契約社員の冨田に謹慎処分を科していたデサントは「重大な就業規則違反」として、7日付の解雇を発表した。冨田は今後新たな所属先を求めて出直すことになる。

 ≪専務理事らけん責≫倫理委員会は冨田に対する処分と同時に、仁川アジア大会日本競泳選手団リーダーの泉正文専務理事、強化本部長の上野広治常務理事、アジア大会競泳日本代表の平井伯昌監督を、管理、監督が不十分だったとしてけん責処分(文書による注意)とした。青木剛副会長、鈴木大地日本水連会長は同大会に日本オリンピック委員会(JOC)の日本選手団団長、役員として派遣されていたため、JOCに処分をゆだねる。鈴木会長は「あらためて深くおわびを申し上げます。再発防止へ徹底して教育、指導して、人間として尊敬されるような選手づくりをしなければならない」と謝罪した。

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