松山 イーブン発進、前半連続バーディーも後半貯金吐き出した

[ 2014年8月8日 05:30 ]

全米プロ第1日、14番でバンカーショットを放つ松山英樹

USPGAツアー 全米プロ選手権第1日

(8月7日 米ケンタッキー州ルイビル バルハラGC=7458ヤード、パー71)
 ゴルフの今季メジャー最終戦が開幕し、インから出た松山英樹(22=LEXUS)は4バーディー、4ボギーのイーブンパー、71と伸ばし切れなかった。同じくインから出た小田孔明(36=フリー)は1バーディー、4ボギーの3オーバーでホールアウト。00年にこのコースで勝っているタイガー・ウッズ(38=米国)は1バーディー、4ボギーの3オーバーだった。

 日本人初のメジャー優勝へ、赤いシャツに黒いパンツと“和製タイガー”仕様の松山だったが、序盤の貯金を吐き出してイーブンパーで終えた。

 スタートは最高だった。11番パー3で3メートルのしびれるパーパットを沈めて勢いづくと、12番は7メートルのフックラインを読み切ってバーディーが先行。続く13番パー4はバルハラGCの名物ホール。大きな岩を積み上げたグリーン手前には小川が流れており、正確なショットが要求される。それでも、松山は残り104ヤードの第2打を50センチにピタリ。楽々とバーディーを奪い、観衆からの拍手喝采を浴びた。

 バルハラGCは初勝利したメモリアルの開催コースと同じJ・ニクラウスが設計。「フェアウエーに置いていければセカンドも楽になる。グリーンを外さないことが一番いいと思う」と攻略のイメージはできていた。しかし、後半に失速。折り返しての6番で残り220ヤードの第2打がダフって約120ヤードしか飛ばず、3オン2パットのボギーを叩くと、最終9番もボギーとした。

 メジャー初制覇を目指すのはもちろん、2週後に始まるプレーオフシリーズのフェデックス・カップも見据えている。フェデックス・ポイント上位選手で4試合行われるプレーオフは1試合ごとに人数が減らされていくが、PGAツアーによると、フェデックス・ポイント・ランキング23位の松山は第3戦、BMW選手権まで出場が確定している。そのBMW選手権は70人で争われ、最後のツアー選手権の出場者はわずか30人。真の実力者だけが集う大会で戦うことは選手にとって一つのステータスだ。

 フェデックス・ポイントを稼ぐためには配分の多いメジャーの結果も大きく左右する。それだけに「攻めることができれば上位にいけると思う」と気合十分だったが、まずは粘りの初日となった。

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