藍 最終日失速でシード落ち危機…賞金ランクは当落線上80位

[ 2014年7月15日 05:30 ]

9番でパーパットを外し、悔しそうな表情を見せる宮里藍

USLPGAツアー全英リコー女子オープン最終日

(7月13日 英国サウスポート ロイヤルバークデールGC=6458ヤード、パー72)
 宮里藍(29=サントリー)が不振にあえいだ。強風の中で7ボギー、2ダブルボギーの83と崩れ、通算12オーバー、300で45位。賞金ランキングは来季シード権獲得ラインの80位となった。75の原江里菜(26=NEC)が通算7オーバーで日本人最上位の21位。72で回ったモ・マーティン(31=米国)が通算1アンダーで米ツアー初勝利をメジャーで挙げた。

 最終日にメジャー自己ワーストの83を叩いて急失速の幕切れ。3日目までの17位から上位に食い込めば浮上が期待できた賞金ランクは6万9956ドル(約709万円)の80位にとどまる。09年には年間ランクで3位につけた宮里だが、現在は来季シード権獲得に必要な80位と当落線上にいる。

 今季平均パット数は31・02でツアー123位。今大会もショートパットに苦しんで最終日に崩れ「タフな一日。風の影響をしっかりイメージできなかった」と肩を落とした。1番で20メートルを3パットでボギー発進。後半に入っても悪い流れを断ち切れず、11、12番でそれぞれ10メートルと4メートルに3パットを要して連続ダブルボギーでさらに後退した。

 6月の全米女子オープン後に父・優さんとパットのストロークを確認。修正を図るが、勝負どころで決め切れない。最終日のホールアウト後は2人で練習。優さんは「バックスイングで先にグリップが上がってしまっていたので、そこを修正した」と明かした。「パットの感触はだんだん良くなっている」と前を向く宮里だが、シード権確保に予想外の苦闘が続く。

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