静岡県スケート連盟 国体代表選考で不正申請 

[ 2014年5月16日 12:25 ]

 1~2月に栃木県で開かれた冬季国体へ派遣するスピードスケートの静岡県代表選手の選考をめぐり、静岡県スケート連盟が実際の記録より良い記録を申請して出場資格を得ようとしたとして、県体育協会が2選手の派遣を認めなかったことが16日、県教委などへの取材で分かった。

 静岡県教育委員会は2014年度の県スケート連盟に対する国体強化費を13年度の半額の約31万円にする措置を取った。

 県教委などによると、昨年12月に県スケート連盟、県体育協会の3者で代表選手の選考会を開いた際、連盟が提出した代表候補の記録に不審な点があり調査。その結果、3選手計5種目で実際とは違う記録が記載されていた。

 3選手のうち1選手については、県スケート連盟が定めた派遣基準となる標準記録を実際に突破していたため出場が認められたが、2選手の記録は突破しておらず、出場を認めなかった。

 県体育協会の担当者は「標準記録をわずかに突破できなくても、選手の将来性を考え派遣を認めたことはあるが、公正な申請がなされているという信頼関係が基本。不正な申請があったことにショックを受けている」と話している。

続きを表示

2014年5月16日のニュース