錦織 腰痛め棄権…ナダルから第1セット奪取も無念

[ 2014年5月12日 04:28 ]

決勝でナダル対戦する錦織

 テニスのマドリード・オープンは11日、マドリードで行われ、男子シングルス決勝で世界ランキング12位の錦織圭(日清食品)は同1位のラファエル・ナダル(スペイン)と対戦し、6―2、4―6で迎えた第3セットを0―3とリードされたところで棄権。本選手初の出場2大会連続優勝はならなかった。

 ナダルは2年連続4回目の優勝で、歴代単独7位となる通算63勝目をマーク、クレーでの優勝も44回とした。

 錦織はナダルとの打ち合いに負けず、第1セットは第3、第5ゲームでブレークに成功し、最後はサービスエースで奪い6―2。“クレーの王者”ナダルから今大会初のセットを奪った。第2セットも激しい打ち合いが続き、途中4―2とリードしたものの、7ゲーム後、9ゲーム後に左腰の治療をするシーンも見られ、終盤4ゲームを連続して取られ4―6で落とした。第3セットも腰の調子は戻らず、0―3となったところで棄権を申し出た。ナダルとの対戦成績は7戦全敗となった。

 表彰式で錦織は観衆に最後までプレーできなかったことを謝罪。さらにバルセロナで優勝したこともあり「スペインは第2のホームと思っている。来年また戻ってきます」と語り、盛大な拍手を浴びていた。

、準優勝に終わったが、錦織は大会後に発表されるランキングで現在の12位から9位に浮上することが確定している。腰の調子が心配なところだが、25日に開幕する4大大会第2戦、全仏オープンに向けて、体調の復帰を期待したい。

続きを表示

この記事のフォト

2014年5月12日のニュース