目標タイム達成が収穫 川内「まずまず」10位

[ 2013年5月13日 06:00 ]

ゴール前で力を振り絞る川内優輝

仙台国際ハーフマラソン

(5月12日 宮城・仙台市陸上競技場発着=21・0975キロ)
 沿道から声援と同時に飛んできた“外国人についていけ!”のヤジに、川内はあおられた。

 序盤の1~2キロからアフリカ勢3人が飛び出す展開。「さすがに厳しい」とオーバーペースの暴挙には出なかった。それでも前半を抑える作戦から切り替え、日本選手で形成された第2集団を引っ張る堀口貴史(Honda)らに食らいついた。この無理がたたり、中盤以降は集団後方に下がった。それでも「中盤はきつかったけど最後まで粘れたのは収穫。突っ込んだ割に、まずまずのタイム」と振り返ったように、目標タイムの1時間3分台でフィニッシュした。

 バリバリの市民ランナーながら、日本代表入りを機会に“プロ意識”を持つように心がけている。レース後はファンの記念撮影に気さくに対応。「野球やサッカーの選手はやっている。なるべく応じたい。(日本代表として)ヤジも力に変えて粘りたい。きょうは無理だったけど世界選手権では(外国選手に)追いつけるようにしたい」。実戦を走って仕上げる方針で、19日にはぎふ清流ハーフマラソンに出場予定。次はヤジの飛んでこない快走を見せる。

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2013年5月13日のニュース