“選手会長”池田 暫定45位も「それなりにいいゴルフ」

[ 2013年1月12日 06:00 ]

第1ラウンド、11番でティーショットを放つ池田勇太

USPGAツアー・ソニー・オープン第1日

(1月11日 米ハワイ州ホノルル・ワイアラエCC(7060ヤード、パー70))
 今季初戦の池田勇太(27=日清食品)は4バーディー、3ボギーの1アンダー、69で回り、暫定45位につけた。ショットが乱れたアマチュアの松山英樹(20=東北福祉大)は3ダブルボギーを叩くなど74の同130位で、この大会3年連続予選落ちの危機に立った。スコット・ラングリー(23=米国)が8アンダー、62のトップでホールアウト。日没のため3選手が終了できなかった。

 日本ツアーの選手会長が気を吐いた。アウトを1オーバーで折り返し迎えた10番。池田はティーショットを右の林に打ち込むピンチを見事に切り抜けた。

 残り140ヤードの2打目。目の前に木の枝が垂れ下がっていたが、フックをかけてピンまで2メートルにつける絶妙なショットを披露。ここで初バーディーを奪うと、2オンに成功した18番パー5もバーディーで締め、インは33で回った。日本勢唯一のアンダーパーで、暫定45位は唯一の予選通過圏内。「完璧じゃないけど、それなりにいいゴルフだった」と胸を張った。

 国内試合数が昨季の25試合から2試合減ったことを受け、「日本ゴルフ界をもっと盛り上げたい」と選手会長を引き受けた。オフには契約するブリヂストン製品の売り上げ貢献のために自ら各地の店舗に立ち、また、年末年始の特別番組にも精力的に出演した。それも、「自分のことだけでなく、日本ツアーをもっと知ってもらいたい」との思いからだった。年明け早々で調整途上は否めない。それでも、ハワイには日本人のギャラリーも多いだけに、「日本の代表として恥じないプレーをしたい」と責任感を力に変えた。

 「もったいないボギーが2つあった。課題はショットの精度」と振り返った初日は風の弱い午前のラウンドで比較的条件は良かった。2日目は風の強まる午後スタートになる。それでも、池田はニヤリと笑った。「もう少し調整をすれば、面白くなるよ」と上位進出へ自信を見せた。

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2013年1月12日のニュース