沙羅がサラを倒す!日本人初のW杯制覇へ16歳が飛ぶ

[ 2013年1月1日 11:45 ]

日の丸飛行隊の希望・高梨

来年2月7日開幕 ソチ五輪

 1メートル52の16歳が、低迷を続ける「日の丸飛行隊」の希望の光になる。高梨は今季のW杯個人戦4戦2勝で全ての大会で表彰台に立った。個人総合でも首位に立つ。17歳で迎えるソチ五輪では金メダルの期待が懸かるが、「目の前の一戦一戦を大事に戦っていきたい」と謙虚な姿勢を崩さない。

 そのメダル候補に衝撃アクシデントが襲った。W杯から一時帰国中の先月20日。北海道名寄市での合宿中、着地直後に転倒。気を失って救急車で搬送された。脳振とうと診断され、大事には至らなかったが、翌21日に退院し「ジャンプ台に行きます」と直訴したのは高梨らしいエピソードだ。

 北海道中央部に位置する人口約4100人の上川町で生まれ育った。98年長野五輪ジャンプ団体金メダルの原田雅彦氏が同郷の先輩。町内には少年団で使用するジャンプ台があり、小学2年で競技を始めたのは自然な流れだった。14歳の時の11年1月には札幌・大倉山ジャンプ台で141メートルをマーク。一躍脚光を浴びた。そこからシンデレラストーリーが始まった。

 今後は再びW杯に参戦予定。このままW杯総合首位を守り抜けば男女を通じて初の快挙となる。ライバルの昨季W杯女王サラ・ヘンドリクソン(米国)との対決を制し、ソチへ弾みをつける。

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2013年1月1日のニュース