不況知らず!?女子ゴルフまた大会新設 来年3月宮崎で

[ 2012年9月4日 06:00 ]

 女子ゴルフツアーの新規大会が来年3月に宮崎県内で行われることが3日までに分かった。生命保険大手「アクサ生命保険」がスポンサーとなり、開催コースは宮崎市内のUMKカントリークラブに内定。3月にあった空き週がこれで埋まり、前半戦は海外メジャー開催週を除けば全ての週で試合が行われる。年間では36試合にまで増える見込みだ。今後、日本女子プロゴルフ協会が関係各所と最終調整をして正式に発表する。

 女子プロにとって、また追い風が吹いた。経済状況が好転しない中、今季は2試合の新規大会が開催され、来年も新たな大会が産声を上げることになった。

 アクサ生命保険は、07~09年にアクサ・レディースの名前で、北海道で女子トーナメントを開催していた実績がある。宮崎県は11月の最終戦の舞台で、同月に男子のダンロップ・フェニックスも行われているゴルフ熱の高い場所だ。今季開催の試合が全て継続となれば、来季は1試合増で年間36試合。最も試合が多かった89~92年の39試合には及ばないものの、今季25試合の男子より10試合以上多くなる。

 女子は3日間大会がほとんどのため、4日間の男子に比べて賞金総額が少ない。企業にとっては参入へのハードルも低くなる。さらに、大きなメリットは大会週に行われるプロアマだ。取引先の関係者などを招いて行うプロアマは「トーナメント以上に大事」(ツアー関係者)とも言われるビッグイベント。女子プロ協会はこの点も重視し、新人セミナーでしっかりとスポンサー対応の教育を施している。あいさつの仕方、名刺の渡し方はもちろん、グラスの持ち方やファッションなど前夜祭でのマナーも、模擬会場まで用意して徹底的に叩き込む。

 韓国勢に席巻されている現状にあって、そうした女子プロのホスピタリティーの高さは試合数を支える一因。今季は斉藤愛璃や木戸愛が初優勝するなど若手の台頭は途切れておらず、悲観的な材料ばかりでもない。あとは恵まれた環境の中で、日本人選手のさらなる奮起があれば言うことはなさそうだ。

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2012年9月4日のニュース