秋山 女子100背で金!「やっと真の世界一になれた」

[ 2012年9月4日 06:00 ]

女子100メートル背泳ぎ(S11)で獲得した金メダルを胸に、声援に応える秋山里奈

 ロンドン・パラリンピック第5日は2日、水泳センターで行われた競泳女子100メートル背泳ぎ(視覚障害S11)で、秋山里奈(24=神奈川県)が1分19秒50の大会新で優勝し、金メダルを獲得した。競泳男子150メートル個人メドレー(運動機能障害SM4)では鈴木孝幸(25=東京都)が2分40秒24で「銅」に輝いた。日本選手の今大会の金メダル獲得は、柔道(視覚障害)男子100キロ超級の正木健人(25=兵庫県)に続き2個目で、日本勢の総メダル数は4個となった。

 競泳女子100メートル背泳ぎ(視覚障害S11)で世界記録保持者の秋山が悲願の金メダルを手に入れ「やっと真の世界一になれた気がする」と喜びに浸った。この種目は04年アテネ大会で銀メダルを獲得したが「金メダルを獲ったことがなかったので、金メダルを獲るまではやめられないと思っていた」。

 50メートルをトップでターン。後続に追い上げられながら最後はもがくようにして振り切った。先天性の全盲。見えないことで蛇行したりコースロープにぶつかったりする。その分スタートなどを磨いた。7月に世界新をマークし重圧の中迎えた今大会。予選では満足の泳ぎができなかったが、「8年間この日のために頑張ってきた」と見事に気持ちを切り替えた。

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2012年9月4日のニュース