エディージャパン3戦全敗も、展開ラグビーに手応え

[ 2012年6月18日 06:00 ]

最下位が決まり、肩を落とす日本の選手たちとジョーンズ・ヘッドコーチ

ラグビー第7回パシフィック・ネーションズ杯 日本代表26―27サモア代表

(6月17日 東京・秩父宮ラグビー場)
 世界ランキング16位の日本代表は同ランク9位のサモア代表に26―27で逆転負けし、3戦全敗で最下位の4位に終わった。日本は速攻で前半26分に16―0としたが、FWで劣勢に立たされると、後半25分に16―27と11点差をつけられた。残り15分で2トライを奪ったが、あと1点届かなかった。サモアは3戦全勝で2年ぶり2度目の優勝を飾った。

 日本は格上のサモアより1本多い4トライを奪いながら負けた。後半37分にWTB広瀬主将が右隅のトライで1点差としたが、CTBニコラスのゴールはわずかに右に外れた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは「結果はうれしくないが、内容には満足している」と振り返った。

 体格に劣る日本が世界に立ち向かう攻撃ラグビーを展開した。タックルされてもボールを死守して速いテンポで前進。相手の防御が集まったら外へ大きく振ってトライを奪った。広瀬主将は「もう少し。日本が目指すラグビーは間違ってない」と今後へ手応えをつかんだ。

 しかし、守備が相手に簡単に突破を許してトライを決められたのが響いた。国内3連敗も、全敗で大会を終えるのも06年大会以来6年ぶり。この日は観客も5386人と寂しかった。「FWは筋量を3キロずつ増やして、来年は絶対に勝ちたい」と雪辱を誓った指揮官。ファンが見たいのも善戦ではなく勝つ日本だ。

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2012年6月18日のニュース