7週連続の外国勢V…辛ヒョンジュ「申し訳ない」

[ 2012年6月18日 06:00 ]

優勝を決め祝福される辛ヒョンジュ(中央)

女子ゴルフツアー ニチレイ・レディース最終日

(6月17日 千葉県千葉市 袖ケ浦カンツリー倶楽部新袖コース(6548ヤード、パー72))
 またもや外国勢が強さを見せつけた。4位スタートの辛ヒョンジュ(31=韓国)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算11アンダーで逆転優勝。一昨年の日医工女子以来となる2年ぶりのツアー通算6勝目を挙げた。外国勢の連勝記録は7週連続となり、ツアー最長記録をさらに更新した。日本勢は有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)と笠りつ子(24=京セラDS)がそろって68をマークしたが1打差の2位に終わった。

 日本人の優勝が待ち望まれていた中で、またもや外国勢が優勝をさらっていった。2年ぶりに勝った辛ヒョンジュは、外国勢連勝について聞かれて「申し訳ないです」と憎めない笑顔で頭を下げた。

 もちろん謝る理由はどこにもない。出だしの3連続バーディーで首位戦線に浮上。終盤は同組の有村の追い上げに重圧を感じつつも、ミスを犯さずパーを重ねて逃げ切った。飛距離はなくとも秀でた安定感を生かし、3日間のボギーはわずか3つ。運不運ではなく、淡々と力を出し切った結果だった。

 最近の外国勢連勝については、日本人の友人、日本に住む韓国人からも「あまり良くないんじゃないか」と言われることが多いという。辛ヒョンジュも「私じゃなければ日本人が優勝した方がいいかな」と冗談めかすが、こればかりはどうにもならない。アン・ソンジュや全美貞といった主力組、前週の16歳アマの金孝周のような新星に加え、どちらかといえば脇役的なイメージの辛ヒョンジュも続いた。7連勝のうち同一選手の優勝はなく、毎週勝者が違う。日本勢に立ちはだかる壁は相当に高く、分厚い。

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2012年6月18日のニュース