白鵬また負けた…骨折判明、休場は?師匠10日目の取組で判断

[ 2012年5月15日 06:00 ]

豊ノ島(左)に敗れた白鵬

大相撲夏場所9日目

(5月14日 東京・両国国技館)
 大相撲夏場所9日目は14日、東京・両国国技館で行われ、横綱・白鵬が豊ノ島に首投げで敗れ、新横綱だった07年名古屋場所以来の3連敗を喫して5勝4敗となった。初日に痛めた左手人さし指が剥離骨折だったことも判明。休場する選択肢もあったが、取組後は千秋楽まで取り切ることを明言した。1敗の日本人大関同士の対戦は、稀勢の里が琴奨菊を肩透かしで破った。1敗は稀勢の里と平幕・栃煌山の2人。2敗は大関の鶴竜、琴奨菊、平幕の玉鷲、宝富士の4人となった。

 不調を極める一人横綱のまさかまさかの4敗目に、館内には悲鳴を超えたどよめきが巻き起こった。そして、またしても座布団が舞った。

 立ち合いは万全だった。白鵬はしっかりと踏み込み、豊ノ島を土俵際まで押し込んだ。いったんは回り込まれたが、その動きにもついていき右で相手のかいなを返した。「よしっ、勝負あったなと思いました。そこに落とし穴がありました」。すくい投げに出たところを逆に首投げを食らった。一度は物言いがついたが、軍配通り。土俵下に投げ捨てられた優勝22回の27歳は、ただただぼう然とするしかなかった。

 不調の原因は初日の安美錦戦で痛めた左手人さし指の骨折だ。当初は「全治1~2週間の捻挫」と公表したが、師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)は取組後に「全治2週間の剥離骨折」だったと明かした。今後の出場については「あす(10日目)の取組で判断する」と話した。屈辱の日々が続き、もちろん休場の選択肢もあるが、それでも白鵬は“強行出場”を主張。「いつもの口癖ですが、千秋楽までやり抜く。成績の良い悪いは関係ない」。それこそが綱の責任だと思っている。北の湖理事長(元横綱)は「気を取り直して頑張ってもらいたい」とエールを送った。

 横綱が関脇以下に3連敗するのは03年名古屋場所の武蔵丸以来9年ぶり。「数々の山を越えてきた。こんなことで気持ちがまいることはない。しっかり修正してやらないといけない」。野球賭博問題に揺れた一昨年は史上2位の63連勝。八百長問題という激震が起こった昨年は史上1位タイの7連覇。第一人者として未曽有の危機を支えてきたという自負だけが白鵬のプライドを辛うじて保たせている。

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