李知姫 通算16勝目で生涯賞金歴代7位の7億円超

[ 2012年3月19日 06:00 ]

<Tポイントレディス・最終日>優勝をしトロフィーを手に笑顔の李知姫

女子ゴルフツアー Tポイント・レディース最終日

(3月18日 鹿児島・鹿児島高牧CC=6350ヤード、パー72)
 早朝の雷雨でスタートが1時間遅れた中、4位から出た李知姫(33=韓国)が69で回り、通算7アンダーの209で逆転優勝した。昨年11月の大王製紙エリエール以来の日本ツアー16勝目で、生涯獲得賞金は7億円を突破して歴代7位の7億819万2649円となった。1打差の2位は姜秀衍(韓国)。逆転でツアー2勝目を狙った笠りつ子は2打差の3位に終わった。

 日本ツアー13年目のベテラン李知姫は勝ち方を知っていた。首位に2打差で迎えた最終日。「優勝を意識して攻めました。3つか4つ伸ばそうと」。4番でバーディーを先行させ、11番のボギーの直後は12、13番で連続バーディーと挽回。首位に並ぶと、17番パー3は「短いホール(134ヤード)だから勝負」と攻め、2メートルに乗せてバーディー。狙い通り3つスコアを伸ばし勝利をたぐり寄せた。

 日本ツアーの韓国勢で現役最古参の李知姫は昨年を含めて賞金ランク2位が3回。ここ2年は後輩のアン・ソンジュが賞金女王となり、それで李のやる気に火がついた。「本気で賞金女王を狙います。そのためにオフはメンタルトレーニングに取り組みました」。米国でコーチからシンプルな思考法を学んだ。ミスも許容する自然体でのプレー。成果はダイキン・オーキッドの2位、この日の逆転優勝と生涯獲得賞金7億円突破につながった。

 昨年は1バーディーにつき10万円を東日本大震災の復興支援に贈り、総額は2870万円に上った。そんな心優しきプロは「年間5、6勝はしたい。夏場までには何勝か挙げたい」と目標を明かした。初の女王への階段は、鬼と化しても踏み外すつもりはない。

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2012年3月19日のニュース